亡き父親が認めてくれたのは今の夫。今度こそ失敗しないと誓えた
亜由美さんが最初の旦那さまと出会ったのは最初に就職した企業で、先輩、後輩の立場だったそう。付き合って2年でプロポーズを受けて、交際4年で結婚に至りますが、結婚生活は約2年で破綻してしまいます。
「最初のプロポーズを受けたときに一応OKしたんですが、もう少し先がいいとお願いして、26歳のときに結婚して、28歳で離婚しました。元夫の意向もあって、結婚を機に仕事を辞めて別のところでパート勤務をしていたんですが、元夫は職場で不倫相手を作ってその女性の妊娠が発覚して離婚に至りました。私の元職場でもあるので、働きにくくなったのか離婚後に仕事を辞めて、今は何をしているか知りません。慰謝料ももらったし、子どももいなかったので、もうどうでもいいです」
そして、今の旦那さまとは32歳のときに知人の紹介で出会い、2年後に結婚。交際中に父親を含めた家族で食事をしたときに、初めて父親からお墨付きをもらっていたと語ります。
「父は前の結婚では元夫にあまりいい感じを受けなかったようで、離婚のときに事後報告で伝えられました。私が嬉しそうにしていたから、結婚を反対することはできなかったと(苦笑)。でも、今の夫と父は最初から打ち解けて、夫と出会ったときには父はすでに病気でお酒を飲めなかったんですが、人見知りな父がノンアルコールでもすぐに仲良くなって。結婚を決める直前で父は亡くなってしまったんですけど、夫は結婚前なのに葬儀も私の横で参加してくれて、私たちを支えてくれました」
旦那さまも都内出身で結婚前から義両親との交流も多かったそう。そのときには好印象だったと言いますが……。
「私の家は東京といっても郊外で、夫の家は都心よりで全然違います。夫は4人兄弟で、義両親も現役で働いていて、あまりゆっくりお会いする時間はなかったものの、たまに食事に誘ってもらうことがあって。義母は4人の子どもがいても産んだらすぐ働き出すようなパワフルな方で、見た目もすごく若くて。なんとなくサバサバしているように見えたんですが、結婚して家族になるとやっぱり見え方も変わってくるんですよね」
両家の顔合わせからあった、専業主婦である母親に対する義母のマウント。バツイチ嫁よりも一人っ子嫁が気に入らない?【その2に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。