取材・文/ふじのあやこ

家族との関係を娘目線で振り返る本連載。幼少期、思春期を経て、親に感じていた気持ちを探ります。(~その1~はコチラ

今回お話を伺ったのは、兵庫県で旦那さまと子どもとの3人暮らしをしている亜紀さん(仮名・39歳)。兵庫県出身で、両親と3歳上に姉のいる4人家族。両親はケンカこそしなかったものの、小さい頃から会話はなし。そんな両親が離婚したのは亜紀さんが社会人になったばかりの頃。父親が家を出て行き、母親との2人暮らしが急にスタートします。

「この離婚は母親の中では昔から決まっていたことのようで、父親はそれに同意したようでした。父親はすぐに家を出て行き、その後は連絡先こそ知っていても何の理由で連絡を取ればいいのかわからずに、父からもありませんでした。一方の母親はすぐに働きに出て、見た目の印象もグッと若返りました」

結婚式で再会した父。夫を息子のようにかわいがってくれた

父親に連絡を取ったのは亜紀さんの結婚が決まったとき。その2年前に行われた姉の結婚式に父親は呼ばれていなくて再会は果たせず。亜紀さんは父親を呼びたかったと自身の結婚式を振り返ります。

「離婚していたって父親は父親ですから。それに離婚理由も父親の不倫など父に全面的に非があるものでもない。姉が父親を呼ばなかった理由は聞いていません。相手の家族のことももちろんあったと思います。私の場合は彼に相談して、声をかけてみようという話になりました。姉の式と違って、私たちのは親族だけのこじんまりしたものでしたから。父親に声をかける前に母親の了承も取りました。母親はすっかり過去のことなのか、あっけらかんとしたものでしたよ(苦笑)。父親は戸惑っていたものの、喜んで参加してくれました。結婚式は挙式と併設されたレストランでの食事会だったんですが、久しぶりに両親は会話をしていて、嬉しかったですね。それに、元々父親は母方の親族の中に放り込まれても気を遣える一面があったので、相手のご両親とも仲良くしてくれました。その外面の良さに、妙な気恥しさもありましたね」

その後は不思議なことに、父親と旦那さまが連絡を取るようになったと言います。

「夫は共通の知人の紹介で知り合い、そこから2年ほど友人関係があってから付き合った男性で、とにかく優しい人でした。父親のおっとりした部分は似ていますが、夫はよくしゃべるのでそこは全く違います。そんな2人は結婚式の前に父親と3人で会ったときから意気投合して、そこから2人でよく飲みに行くようになりました。父は家で晩酌もしなかったし、親族との付き合いでも最後に車の運転があったのでお酒を飲んだところを見たことがなかったんですが、酔うとよくしゃべるんですよ(苦笑)。そしてお酒があまり強くないことも知りました。夫に誘われて3人でも何度か飲むようになり、夫とお酒を介してだけど父と初めて会話が成立するようになりました(苦笑)」

【母の恋人の存在を認められない私を諭したのは父だった。次ページに続きます】

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