取材・文/ふじのあやこ
離婚、再婚などで複雑化する家族関係。血縁のない家族(義家族)との関係で生じる問題、そして新たに生まれたものを、当人にインタビューして、当時感じた素直な気持ちを掘り下げます。(~その1~はコチラ)
今回お話を伺った薫さん(仮名・42歳)は29歳のときに結婚、現在は都内で夫と子どもと3人で暮らしています。結婚後すぐに妊娠が発覚して、夫婦の貯金が少なかったことから妊娠後もギリギリまで働くことを選択していましたが、義母が猛反対。のらりくらりと交わし続けたものの、妊娠6か月で仕事を休むことにします。
「仕事はネイリストで、正社員ではなく業務委託で、お給料は歩合給でした。お客さんがつくほどお金が増えて、逆にいうと固定給は微々たるものです。前もって伝えれば休むことも可能だったので、義母も私の体を思ってのことだと受け取って休むことにしました。産休だったんですが、義母には仕事を辞めたと伝えていました。辞めろ辞めろとうるさかったので」
妊娠中の甘やかしから一転、産後すぐにダイエットの催促が始まる
産休に入った後に体重が一気に増加。その姿を見て、母親と義母は交代でヘルシーメニューを作りに来てくれていたと言います。
「今まで仕事の合間しか無理という抑制されていた食欲が一気に花開いてしまって(苦笑)。元々痩せ型だったからいいだろうという甘えもあり、1か月で3キロも増えてしまって病院から注意を受けました。そのことを母と義母に相談したら、食べられる果物とかを差し入れてくれるようになって。まぁ2人とも差し入れてくれたので、腐らせないように一度に倍食べちゃう日もあったんですけどね。どちらの親も1時間以内のところに住んでいたので、本当にお世話になりました」
その後、薫さんは無事女の子を出産します。出産前には体重はプラス10キロだったそうですが、出産後には体重は一切減らずに微増していったとか。
「母親も周りの友人も、産後しばらくしたら以前のようにとはいかないまでも少しは戻っていたのに、私はまったく。妊娠中よりもご飯が美味しくなって、それに母乳のためだとダイエットも控えていたから。そんな姿を見て、義母と夫は、産後半年も経たない時期からダイエットを始めろと言ってくるようになったんです」
【デブいじりにお菓子外し。さらには温泉旅行の強要も。次ページに続きます】