同じ料理好きという共通点から学生時代の同級生と結婚
高校を卒業後に調理系の専門学校へ進学。旦那さまとはここで出会います。
「同じクラス内でなんとなく仲良しグループができて、そこに夫も私もいたという出会いです。お互い意識はしていたものの、付き合ったのは卒業間際。お互い別々のところに就職が決まってから2人でよく遊ぶようになって、そのまま付き合うようになりました。就職後すぐに夫が1人暮らしを始めたので、私の職場からも近かったためにしばらくして同棲状態になりました」
正式に2人で暮らし始めたのが24歳のとき。由美さんの両親への挨拶の場で、将来の結婚が約束されたと言います。
「父親が、結婚前から一緒に暮らすなら、結婚すると約束しろって夫に迫ったんですよ(苦笑)。当時はまだ24歳でお互い結婚のことなんて考えてなかった。仕事が楽しくなってきたばかりでしたから。でも、夫は何の迷いもなく、『結婚したいと思っています』と言ってくれて。そこからお互いが結婚を意識するようになり、貯金などをスタートさせて、2年後の26歳に結婚しました」
一緒に暮らし始める前に旦那さまの両親にも挨拶を行い、優しそうな印象を受けたとのこと。その印象は結婚後もしばらくは変わらなかったそう。
「夫は同棲中から家事を率先して行ってくれていて、義父も同じくよく動く人という印象でした。夫の実家は千葉県にあって、ご挨拶で顔見知りになってからは大型連休などには顔を出していたんですが、そのときは義父が義母や私たちが動くことを制してまでご飯の準備をしてくれたりしていました。こんな家庭で育ったから、夫には女が家事をやるべきという先入観がないんだなって思って。料理好きな父親がいたから、私の家と同じく夫も調理の道に進んで、家族団らんの中心には料理がある。結婚後も絶対うまくいくと確信していました」
近くに暮らす夫の兄の独身時代は交流なし。しかし、結婚後に義姉となった女性が家族の中心に居座るようになって……。【その2に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。