仕事の場では当たり前となっている、申請・承認・決裁というワークフロー。実は夫婦間においても同じように行われていますが、意識したことはありますか? 家庭の場面で見れば意外と暗黙のまま進んでいるのかもしれません。株式会社エイトレッド(https://www.atled.jp/)が運営する「ワークフロー総研」は、既婚男女213名を対象に「夫婦間における承認行為の実態」に関するアンケート調査を実施いたしました。家庭内では、どのような承認行為が行われているのでしょうか?

■相手の「承認」を意識している夫婦60% 

まずは夫婦間の「承認」について見ていきましょう。「あなたは、普段夫婦間において相手から「承認」を得ることを意識していますか? 」と質問したところ、「強く意識している」が18%、「意識している」が44%という回答になりました。その「承認」を得る・行う場面としては、「買い物」が59%、「休日の使い方」が42%、「食事のメニュー」が30%という回答になりました。

■約6割の夫婦はお小遣い制

続いてはお小遣いについてです。「現在、夫婦でお小遣い制(定額制)をとっていますか? 」と質問したところ、「夫のみお小遣い制」が31%、「妻のみお小遣い制」が5%、「夫婦ともにお小遣い制」が22%という回答になりました。ただ、お小遣いの範囲外の買い物については、値段に関わらず相手の承認を求める傾向がありました。承認を得る・行う具体的な金額帯を尋ねたところ、「日用品」や「家具」「家電」などその他全ての内容において、「半数以上の人が50,000円以下の買い物から承認行為を行う」という回答になりました。

■買い物で揉めた経験がある夫婦、約5割

では、そうした買い物での揉め事はどれほど起こるのでしょうか? 「夫婦間で折り合いがつかず、買い物で揉めた経験の有無」を尋ねたところ、「何度もある」が24%、「ある」が30%、「ない」が47%という回答になりました。その理由としては、「内緒で高額商品を買ったから」や「自分は欲しいのに、いらないと言われたから」などの回答を得られました。

<自由回答・一部抜粋>
・36歳:内緒で高額商品を買ったから。
・45歳:自分は欲しいのに、いらないと言われたから。
・29歳:旦那さんが何でも買いすぎる。
・39歳:商品の価格が、他店の方が安いのではと揉めたり、買う個数について揉める事がある。買い物に費やす時間が長くなり、相手から早くしてと言われ揉める事がある。
・32歳:個人的に好きな置物や飾りを買いたいが、そんなの必要なのか。

■約8割の夫婦、小さな承認行為が夫婦関係を良好にすると回答

次に、承認行為についての意識を調査しました。「小さな承認行為の積み重ねは、夫婦間の関係を良好にすると思いますか? 」と質問したところ、「強く思う」が21%、「思う」が58%という回答になりました。やはり夫婦関係を円満にするには、お互いのコミュニケーションが重要なのですね。そう考える理由としては、「家族に関することはお互いに何でも相談することで夫婦の溝ができないと思うから」や「小さい不満の積み重ねが大きなケンカに繋がるから」などの回答を得られました。

<自由回答・一部抜粋>
・36歳:事の大小は関係なく、家族に関することはお互いに何でも相談することで夫婦の溝ができないと思うから。コミュニケーションは何よりも大切。
・31歳:旦那との考え方の一致を確かめるため。顔色を伺うため。
・36歳:お金について、主人がシビアだから。
・39歳:小さい不満の積み重ねが大きなケンカに繋がるから。
・37歳:家計は二人のものなので、収入の多い少ないとかではなく、2人で生活を成り立たせているので確認し合うことは大切だから
・37歳:お互いの価値観が違うのは当然として、それをどう折り合いをつけるかということは、他の問題が発生したときにも、参考になると思う。

■家庭内での承認についての事例をご紹介

最後に、家庭内での承認の事例をご紹介していきます。

<自由回答・一部抜粋>
・40歳:テレビ台は欲しいが、許可が得られず、向こうの提案にも乗らないので未だに買っていない。
・34歳:何かいいアイデアを思い付いたときは、挙手をして「はい! 」「はい、どうぞ」というやり取りをして提案する。
・45歳:古い車の部品交換について。クルマのメンテナンスについて趣味性が高くなってきたので、小遣いから分割払いする事で、部品交換実行の了承を得た。
・32歳:コロナが流行したことで、外食や人と会うことの一つ一つの承認を得るようになった。
・44歳:自分が承認を得なかったら相手も聞いてこなくなってしまった。
・41歳:オモチャ屋さんで私が子供におもちゃを買いたがると、夫は「おもちゃはあまり必要ないんじゃない? 」と言って結局買わない事が多いですが、ふとした時に、メルカリ等で子どもが好きなおもちゃを見つけてきて、どう? 買わない? と言ってきます。新品だと慎重なのに、中古のおもちゃに対しては緩いのが面白いです。
・39歳:ペットショップにて猫を購入し飼うことを提案されたが、自分が承認しませんでした。しかし数日後、強行突破し購入されていた為、怒りましたが、今では大事な家族の一員になっていて笑い話に。 

***

調査を通して、夫婦間においても実際に行われている承認行為、いわゆるワークフローの状況が明らかになりました。テレワークなどでお互いが自宅にいることが多くなり、より夫婦でのコミュニケーションを取るようになった今だからこそ、夫婦間におけるワークフローをより大切にする必要があるかもしれません。

【調査概要】
調査期間:2020年9月8日〜9月9日
調査方法:インターネット調査
調査目的:夫婦間における承認行為の実態把握
有効回答:既婚男女213名(男性:107名 女性:106名)

 

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