子どもと同じ年の浮気期間に離婚を決意
夕子さんが最初の結婚をしたのは26歳のとき。大学時代から付き合っていた男性で、結婚は相手の強い希望だったとか。
「まだ26歳ということもあったし、仕事がやっと楽しくなってきた時期だったので、正直嬉しい気持ちよりも戸惑いのほうが強かったのかもしれません。でも、結婚を断る考えなんてもちろんなかったからプロポーズを受けて、翌年に妊娠をしたことをきっかけに仕事を辞めました」
子どもにも恵まれたものの、結婚生活が順調だったのは2年ほど。夫婦ではなく家族になってしまい、さらに相手の浮気を疑うようになってからは子育てのことでケンカの毎日だったと振り返ります。
「結婚して割とすぐに子どもができて、結婚までに6年ほど付き合っていたこともあるからなのか、夫婦生活は子どもができてからまったくなくなっていました。よく奥さんのほうが拒否したことが原因なんて話もよく聞くけど、私たち夫婦はそんな雰囲気にさえ一度もなりませんでした。
結婚して2年目には、帰りが遅くなることが増えたり、携帯を家でも持ち歩くようになったり、週末に仕事だと出かけることもあったり。子育てに参加してくれることはなくなって、浮気の疑惑というよりも子育てについてのケンカのほうが多かったかな。そんな時に、丁寧に封筒に入れられた高級ホテルの領収書を見つけたんです。そこには英語表記で大人2名の宿泊が記載されていました……」
一度の浮気であれば許そうと思っていた夕子さんですが、その相手の女性との交際歴を知った時に離婚を決意したと言います。
「3年、子どもと同じ歳でした。生まれたばかりの頃から、子育てにも積極的に参加していた頃からずっと浮気していたんです。もう一緒の空間にいることさえ嫌になってしまいました」
お互いの両親を巻き込んだ離婚に。離婚後は親に頼ってばかりの生活を救ってくれたのが再婚相手だった。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。