30代同士の結婚に反対はなし。結婚した理由は子どもが欲しかったから
付き合っていた期間に1度の別れがあったそうですが、2人は佳菜子さんが32歳の時に結婚。旦那さまの実家は千葉県で一人っ子。旦那さまの30代の半ばという年齢もあり、結婚は歓迎ムードだったと言います。
「特に反対はされていません。義両親とは付き合っている間に何度か一緒に食事をしたこともありましたし。夫は一人っ子だから、お義父さんというよりもお義母さんが夫にべったりだったらどうしようという不安もあったんですが、自由に生きていた夫に対しては結婚をやや諦めていたところもあったようで、とても喜んでくれました。
私の家も喜んでくれましたよ。私も30歳を過ぎていて、実家に帰る度に結婚はまだなのかって耳が痛くなるぐらい言われていましたから。父親からしたら、やっと1人片付いたという感じだったんじゃないですかね」
ずっと同棲をしていて、同棲中も比較的にお互い自由に暮らしていたとのこと。結婚の決め手は何だったのでしょうか。
「子どもを作ろうという話になったんです。もう夫婦みたいな感じで、私は少ないながらも貯金をしていたんですが、夫は全然で、もしや結婚する気ないのかもと不安だったんですが、子どもが欲しいのかどうかという話をしたら、じゃあ結婚しようかって。結婚したら夫にも男としての責任も出てくるかなって思ったんですが、まったくそんなタイプじゃなかった。私も父親や弟を見ていたから男性としての生き方というものに先入観を持ち過ぎていた気はしますが、ここまで無責任とは。しかも、それが義両親からという遺伝もあったみたいで……」
なかなか妊娠しないことをいいことに結婚前の生活を続ける夫。そして念願の子どもを持っても、コロナ禍になっても、義家族全員が生活のペースを変えなくて…… 。 【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。