長引くコロナ禍や自然災害など、現代社会では、生きていく上で困難な状況に直面することがよくあります。このような状況の中で、私たちにとって大切なことは「ポジティブな生き方」。逆境を跳ね返し、折れない心で偉業を成し遂げた偉人の名言から学ぶことがあるはずです。
そこで、世界の偉人のポジティブな英語名言「ポジティブ名言」を厳選して集めた『偉人たちのポジティブ名言で学ぶ英語表現』(小池直己 著)から、偉人たちの生き方を学びつつ、同時に英語の知識も増やしていきましょう。
第2回は、アメリカの小説家、マーガレット・ミッチェルの名言です。
マーガレット・ミッチェル
Margaret Mitchell 1900-49
アメリカの小説家 。ジョージア州アトランタ出身 。長編小説『風と共に去りぬ』で 知られている。南北戦争の豊富な知識を背景に、自分の人生体験を叙事詩に綴っていった 。骨折で寝たきりの生活のときに 、この大作を描き始め たという 。執筆には旧式のレミントン・タイプライターが使われた。
【ポジティブ名言】
After all, tomorrow is another day.
いいわ 、とにかく明日は今日とは別の日なんだもの 。
■ after all「結局のところ」
after all は「(何だかんだ言っても)結局のところ、どうあろうと」 という意味の副詞句。
副詞には、特定の語句ではなく文全体を修飾する用法があります。
After all, it is a matter of money.
(結局は金の問題だ)
After all, there’s no place like home.
(何といっても我が家に限る)
《 notes 》
another(形容詞) 別の 、異なった
〈例〉 There must be another better way.
( 別のもっといいやり方 があるはずだ )
〈例〉He that fights and runs away, may live to fight another day.
(戦って逃げる者は生きて別の日に挑むことができる / 逃げるが勝ち)
■まとめ
これは 、アメリカ映画『風と共に去りぬ』の中の名セリフです。「明日は明日の風が吹く」とも訳されています。
今日はつらい 一日だったけれど明日は新しい一日が始まるのだ、 というポジティブに人生を生き抜こうとする南部 の女性の強さが伝わってくるようなセリフです。済んでしまった過去のつらい体験を引きずっていてはいけません。この経験を乗り越えて、明日から新しい人生を歩み始めようとするポジティブな生き方が我々に強い感動を与えてくれる映画のラストシーンです。
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『偉人たちのポジティブ名言で学ぶ英語表現』
世界文化社
定価1540円
小池直己(こいけ・なおみ) Koike Naomi
広島大学大学院修了。 カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究員を経て 、大東文化大学准教授 、相模女子大学 教 授 、就実大学教授・大学院教授を歴任 。その間 、NHK教育の英語番組の講師も務める。英語教育学、心理学を専門とする。主な著書に『 スヌーピーで学ぶすぐに使える英語表現105』(祥伝社)、『ポジティブになれる英語名言101』( 岩波書店 ) 、『中学・高校英語を10時間でやり直す本 』 、『 英語でたのしむ「アドラー心理学」』(いずれもPHP研究所)など、380冊以上、 累計500万部以上。