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日本を代表するロックバンド・THE ALFEEの坂崎幸之助さん。デビューから46年間、毎年60~110本の全国ライブツアーを開催。2018年には、日本のグループ史上最多記録の通算2700本を達成。その記録を更新し続けています。

坂崎さんは、本業と並行しながら、数多くの趣味を持つことでも知られています。カメラ、和ガラス、両生爬虫類飼育……いずれにおいても、その知識と経験は専門家も舌を巻くほど。

そんな坂崎さんの最新共著が、先日発売された『ふるさと東京今昔散歩第1巻 浅草編』(フォト・パブリッシング)。この本の制作背景と、趣味について。そして、これからの人生を楽しく生きるヒントについて、坂崎幸之助さんに伺いました。

その1「趣味から生まれた最新刊、テーマは「戦前・戦後の浅草」はこちら

坂崎幸之助 KOHNOSUKE SAKAZAKI
1954年4月 墨田区の酒屋の次男坊として生を受ける。今年でプロデビュー46年になる日本の老舗バンド「THE ALFEE」のボーカル&ギター。音楽以外でも趣味や興味の範囲が広く、和ガラス、古カメラ、古絵葉書、古写真、浅草十二階関連、セルロイドなどの蒐集、さらに両生爬虫類や魚類の飼育等々とどまるところを知らない。現在ラジオ番組のパーソナリティーとしても活躍中。
2020年12月9日「THE ALFEE」ニューシングル『Joker -眠らない街-』をリリース。
公式サイトhttp://www.alfee.com/

「好き」を見つけたときに発揮する、瞬発力と情報収集力

――最新刊『ふるさと東京今昔散歩第1巻 浅草編』(フォト・パブリッシング)は、坂崎さんの趣味である、骨董絵はがき蒐集、カメラ、写真で得た知見が凝縮された1冊ともいえます。今回は、「趣味がない」という人へのアドバイスをお願いします。

ははは、持ちすぎているというのも困ったものなんですけれどね(笑)。

さてさて、趣味についてですが、これはちょっとした好奇心から始まるんです。

例えば、ある一台のカメラにピンと来て好きになったとします。すると、僕は、その前後のモデルはどんな機能が搭載されていたのだろう、誰が開発したのだろう、進化したらどんなモデルになったんだろう、作っているメーカーはどこだろう、その社名の由来は何だろう、同時期に他社はどんなカメラをだしていたんだろう……と興味が一気に広がるんです。

データを調べて、そのことに詳しい人に会い、資料本を集めていきます。つまり、情報から攻めていくんですね。魅力的なカメラには、さらに興味深い背景があります。周辺の知識を集めているうちに、さらに違うものに興味を持って……と、趣味の世界は広がっていきます。

カメラを例に出しましたが、なんでもそうです。僕は熱帯魚も好きなんですけれど、グッピーが好きになると、グッピーと同じ川には何が住んでいたのか、同じ仲間にはどんな種類がいるのか、どんな生態系があるのかと、どんどん掘り下げて、今に至ります。

――坂崎さんは本著の他にも趣味関連の著書があります。特に戦前のガラス・コレクションは展覧会も行われ、全国を回りました。そのコレクションが、『和ガラスに抱かれて: 坂崎幸之助のガラス・コレクション』(コロナ・ブックス)にもまとめられています。

僕の趣味の三本柱は、カメラ・ガラス・生き物飼育です。それぞれが、温度差はありますが、ずっと並行して行っており、それぞれが相互に関係し合っています。

和ガラスは残っている数も少なく、いいものとの出会いは一期一会。知り合いの業者さんから「こんなのあるよ」と見せてもらって、「う~ん。小遣いは少ないけれど、ここで逃すと次はないかな……」と買ってしまったりね(笑)。

そのアイテムのちょっとした特徴から、製造元を知ったり、資料を集めたりしていくとおもしろいんです。

僕のコレクションの一つに、明治時代に流行した、ガラス製の“型押しおはじき”というものがあります。これはガラスで動物や懐中時計や将棋の駒等をかたどった愛らしいものなのですが、どこで作られて、どのように遊ばれていたかは、いまいちわからなかったんです。

型押しおはじき。下駄、武者人形、懐中時計などのモチーフがあり、これらはすべて人気のアイテムだという。(写真/読者提供)

調べていくうちに、明治時代の雑誌『風俗画報』に、当時の型押しおはじきのデザインと、当時の名称である“名古屋岐阜ハジキ”が掲載されているという情報をキャッチ。その雑誌を探していたら、人づてにその雑誌を手に入れることができたんです。

他にも、こういうことはたくさんあり、その“偶然”が起こることもまた、骨董の楽しさでもあります。

――好奇心を持つきっかけは日常にあることがわかりました。ただ、なかなかその対象が見つけられなかったり、きっかけがなかったり……。

例えば、使っている食器のひとつを骨董品にしてみると、新たな発見があるはずですよ。今、骨董のお皿、蕎麦猪口、お椀などがとても安くなっていますから、伊万里の皿を使うとか、江戸の蕎麦猪口を湯呑代わりするとか、日常生活に取り入れるといいですよ。日々の生活でいいものを使っていると、いいヒントも浮かびやすくなります。

また、若い頃はそれほど感じなかったのですが、そのもの自体が持っている歴史や物語にロマンを感じるようになりました。

「このカメラは、家族写真を撮っていたのかな?」「このガラスの皿は、大正時代に来客用として使われていたんだろうな……」というようなことが、愛しく感じられるようになってきたのです。

自分の審美眼や哲学で“これはいい”と思ったものを、ひたすら集めています ……次ページへ続きます】

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