「あれ? なんて漢字だったっけ」と悩むことが多くなっていませんか? 少しだけ思い出す努力をしてみるものの、結局は「まあ、いいか」と諦めることもあったりして、記憶の衰えを実感することもあるのではないでしょうか? しかし、思い出すことが記憶力の鍛錬につながると言われています。
動画を見ながら漢字の読み書きをすることで、脳のトレーニングとなります。また、この記事を通じて、読むこと・書くこと・漢字の意味を深く知り、漢字の能力を高く保つことにお役立てください。
「脳トレ漢字」第19回目は、「貼付」をご紹介します。薬局で受け取る「貼付剤」の「貼付」です。
脳トレ漢字の動画を見ながら“読んで書く”ことで、記憶力を鍛えながら、漢字への造詣を深めてみてください。
■「貼付」はなんと読む?
「貼付」という漢字、読み方に心当たりはありますか? 漢字から意味は推測することはできますが……
正解は……
「ちょうふ」です。
『小学館デジタル大辞泉』では、「貼付」は「はりつけること」と説明されています。正しい読み方は「ちょうふ」ですが、慣例的に「てんぷ」と読む場合もあります。しかし、「てんぷ」はあくまで一般的に浸透した読み方であって正式な読みではありません。また、「はっぷ」や「はりつけ」といった読み方も誤読です。
続いて「貼付」の漢字の由来についてご説明をいたしましょう。
■「貼付」の漢字の由来とは?
「貼付」を構成する漢字を一文字ずつ見ていきましょう。「貼」という字は、「はりつけること」を意味します。そして「付」は「つけること、わたすこと」という意味を持った字です。つまり「貼付」は文字通り「何かと何かを貼り付けること」を表していると言えます。日常的によく使われる言い回しは、「封筒に切手を貼付する」などです。
■「貼付」と「添付」の違いは?
「貼付」と「添付」は、読み方が似ているために混同しやすい言葉です。しかし両者には意味の上での違いがあります。まず「貼付」は「紙や布などを広げて、糊やピンで他のものに貼りつけること」を指します。対して「添付」は「書類などに、付け添えること」という意味です。「貼付」も「添付」も同じ様に何かを何かとセットにすることを意味しますが、「添付」には「貼る」というニュアンスは含まれていません。こうした違いの理解は、使い分けにも便利ですね。
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いかがでしたか? 今回の「貼付」のご紹介は皆さまの漢字知識を広げるのに少しはお役に立てたでしょうか? 薬や写真など、何かを「貼付」する時に少し意識してみると、読み方も自然と身に付くはずです。
来週もお楽しみに。
文/豊田莉子(京都メディアライン)
アニメーション/貝阿彌俊彦(京都メディアライン)
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