写真・文/矢崎海里
パプリカは、オランダから伝わった野菜。
通常韓国産やオランダ産など輸入品が売り場に並んでいますが、6~8月は旬を迎え、宮城県や茨城県、熊本県産など国産が流通します。
パプリカとピーマンの違いはご存じですか?
パプリカはピーマンに比べ果実が大きく、果肉が厚いことが特徴です。
甘みが強く、みずみずしいのでサラダなど生食に向いています。
今回は、旬のパプリカを使ったレシピをご紹介します。
パプリカのピクルス
【材料】(1人分)
赤パプリカ 1/4個
黄パプリカ 1/4個
★酢 100cc
★砂糖 大さじ1/2
★塩 ひとつまみ
【作り方】
1.パプリカは食べやすい大きさに縦に切る。
2.★の材料を火にかけ、砂糖を溶かしながら沸騰させる。沸いたら火を止める。
3.2の液が冷めたらパプリカと合わせ、保存容器に入れ冷蔵庫で保存する。1時間後から食べ頃です。
火を通していないため、パプリカの甘みやみずみずしさを存分に味わえるレシピです。
彩りもよいので、お弁当のおかずや食卓のもう一品にも活用できます。
加熱殺菌していないため、長期保存向きのレシピではないので注意して下さい。
清潔な容器に入れ、冷蔵庫で1週間程度保存できます。
パプリカはピーマンと比べ、ビタミンも優れています。
特に赤色がおすすめです。
ビタミンCは緑ピーマンの約2倍、ビタミンEは5倍。
未熟の緑から赤・黄などに熟すことで青臭さが消えるため、ピーマンが苦手な方も食べやすい野菜です。
食塩相当量:0.3g
牛肉とパプリカのマヨネーズ炒め
【材料】(1人分)
牛小間 100g
赤パプリカ 1/4個
黄パプリカ 1/4個
じゃがいも 中1/2個
マヨネーズ 大さじ1
顆粒コンソメ 小さじ1/3
胡椒 少々
パセリ 少々
【作り方】
1.じゃがいも、パプリカは千切りにする。
2.フライパンにマヨネーズを入れ、火を付ける。中火でマヨネーズを溶かしたらじゃがいもを入れ、炒める。
3.じゃがいもの色が変わったら牛肉を入れ、胡椒を振りさらに炒める。
4.牛肉に火が通ったらパプリカを加え、コンソメで味付けし、火を止める。
5.うつわに盛り、パセリを振ったら完成。
マヨネーズの油で炒めながら、コクや塩分を生かした炒め物です。
パプリカは最後に入れ、さっと炒めることでシャキシャキ食感を生かしながら、彩りよく仕上げることができます。
パプリカはβ-カロテンも豊富に含まれています。
体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンは、油との相性がよい成分。
油と合わせることで吸収率がアップします。
サラダにする際も、オイルドレッシングなどと合わせるのがおすすめです。
食塩相当量:0.8g
* * *
1/2個でおよそ1日分のビタミンCが補えるパプリカ。
今回ご紹介した以外にもラタトゥイユやグラタン、肉詰めなど、さまざまな食べ方で旬を味わってみて下さいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。