写真・文/矢崎海里
スーパーにも少しずつ新生姜が並ぶ季節になりましたね。
新生姜は通常の生姜と比較してみずみずしく、辛味が少ないことが特徴です。
生姜の香りや味はいいアクセントで、減塩の強い味方!
今回は定番の甘酢漬けと、新生姜レシピをご紹介します。
新生姜とは?
普段目にする一般的な生姜は「ひね生姜」といいます。
ひね生姜は新生姜を数ヶ月寝かせてから出荷されます。
そのため新生姜はみずみずしく、ひね生姜に比べて繊維も少ないので、シャキシャキ食感を楽しむことができるのも特徴です。
新生姜を美味しく食べる方法のひとつとして、甘酢漬けがあります。
お寿司屋さんに行くとある、「ガリ」ですね。
ガリには、「白ガリ」と「紅ガリ」があるのをご存じですか?
実は私、あの薄ピンクのガリはずっと着色していると思っていたのですが、実は自然の生姜の色だったのです。
今回買った新生姜は白い物でしたが、昨年高知の朝市で買った新生姜は、写真のようにピンクの部分があります。
ここの部分を一緒に漬けると、あの自然な薄ピンクになると知って驚きました。
ここからは、甘酢漬けのレシピをご紹介します。
新生姜の甘酢漬け
【材料】(作りやすい分量)
新生姜 200g
塩 小さじ1/3
★酢 100cc
★砂糖 大さじ3
【作り方】
1.新生姜はよく洗い、皮をスプーンで軽くそぎ、薄切りにする。
2.塩をまぶし揉み込み、5分ほど放置する。
3.沸騰水で2を数分茹でざるにあけ、冷ます。
4.★の材料を火にかけ、砂糖を溶かす。
5.3の新生姜が冷めたら消毒した瓶に入れ、4の酢を熱いうちに注いで混ぜる。
6.冷めたらふたをして、冷蔵庫で保存する。
アレンジレシピとして、ご飯に刻んだガリ、漬け汁、大葉を混ぜた「焼き鯖寿司」がおすすめです。
酢飯と比較し塩分も控えめで、しめ鯖の酸っぱさとも相性ぴったり。
食欲のない日のさっぱりレシピとしても活躍してくれそうです。
次に、新生姜を使ったレシピをご紹介します。
新生姜の豚バラ巻き
【材料】(1人分)
豚バラ 6枚
新生姜 1かけ
★みそ 大さじ1/2
★酒 小さじ1
★みりん 小さじ1
【作り方】
1.新生姜はよく洗い、汚れのある部分だけスプーンでそぎ取り、千切りにする。
2.豚バラに新生姜をのせ、くるくると巻いていく。
3.フライパンに2の豚肉を入れ、焦げ目が付くまで焼いていく。
4.★の調味料を合わせておく。
5.余分な油を拭き取り、★の調味料を入れ煮絡める。
6.うつわに盛り、完成。
辛味の少ない新生姜をさっと加熱して食べるメニューです。
少し太めの千切りにすることで、噛んだときのシャキシャキ食感と、風味をより感じることができます。
今回は新生姜を楽しむため、シンプルなレシピをご紹介しましたが、大葉やアスパラ、ねぎなどを巻いて楽しむのもいいですね。
食塩相当量:1.2g
* * *
体を温める作用のある生姜は、冬に多く食べられるイメージですが、この時期しか出回らない新生姜も見逃せません!
みずみずしい新生姜、ぜひお好みの食べ方を見つけてみて下さいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。