【ひと皿の歳時記~第129回】
銀座『ロテスリーレカン』のホロホロ鳥のロースト
銀座4丁目にあるフランス料理店『レカン』は、現在、ビルの建て替え工事中にともなって休業中で、2017年5月にオープン予定です。
今回紹介するのは、その姉妹店で銀座5丁目にある『ロテスリーレカン』。店名通り「ロティ(ロースト)」が売り物のレストランです。
同店の看板メニューのひとつが、「ホロホロ鳥のロースト」。ホロホロ鳥はフランス料理の定番食材で、春から夏にかけてがシーズンとなります。
皮がパリッとなるまでじっくりとオーブンで焼き上げられたホロホロ鳥が盛りつけられた皿の上には、アスパラガスが添えられ、モリーユ(編み笠茸)のソースが敷かれてあります。アスパラガスもモリーユも、いまシーズン真っ盛りの食材で、フランス料理でも季節感を充分楽しめるひと皿に仕上がっています。
ホロホロ鳥は、鶏や鴨より肉質も味わいもしっかりしていて、食べごたえのある素材といってよいでしょう。また、ソースに使われているモリーユは冬が旬のトリュフほど知名度はありませんが、フランスで春の茸といえばモリーユといわれるほど、この時期はとくに人気の高い茸です。その甘酸っぱい香りと味わいがホロホロ鳥を一層引き立てていました。
この「ホロホロ鳥のロースト」に合わせたワインは、赤ではなく、シャルドネ種の白。肉料理といえば赤ワインですが、じつは肉質が赤身ではなく白身ならワインも白というように、ワインは肉の色合いに合わせたほうが、断然、相性がよく、間違いありません。
【ロテスリーレカン】
住所/東京都中央区銀座5-11-1 1F
TEL/03-5565-0770
営業時間/ランチ11:00~14:30(L.O.) ディナー 17:30~22:00(L.O.)
日曜・祝日17:30~21:00(L.O.)
定休日/なし
http://www.lecringinza.co.jp/rotisserie/