バレンタイン向けにチョコレートを購入するのは女性ばかりと思いきや、最近では男性でも自分のために買う人が増えているとか。普段よりも少し贅沢な気分になれるチョコレートで癒やされたいのでしょう。実際、昨年の2月、銀座の百貨店特設コーナーにできた行列の中に、チョコレートを求める男性の姿を何人も目撃しました。かくいう筆者も男性ですがチョコレートは好物で、コーヒーの共として欠かせません。
そんなチョコレートが好きな男性にも、足を運んでいただきたいイベントが開催されています。世界最大級のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」。14回目を迎える今年は、世界20カ国から100のブランドが参加。“ショコラの冒険、カカオの誘惑”をテーマに東京・新宿をはじめ、札幌、仙台、名古屋、京都、大阪、福岡の各会場で開催されます。
今回事前に、参加予定のブランドを多数試食させていただきました。その中から、男性にお薦めできるチョコレートを厳選してご紹介しましょう。
●テール・ド・カカオ/クリュ・ド・ショコラ
これはジャン=ポール・エヴァンをはじめとする6人のショコラティエが競演し、「チョコレートのクリュ(畑の格付け)/カカオの大地」がテーマ。小さなタブレットとボンボンの2種、計12個入りのセット。6人の個性の違いが楽しめる今回の目玉商品です。
●オリヴィエ・ヴィダル
フランスのブルゴーニュ地方オクセールから参加したヴィダル氏。2012年に自分の店をオープンしたという新進気鋭のショコラティエですが、その“作品”は非常に個性的。写真のエスカルゴ型ガナッシュ「アソート・エスカルゴ・フリュイ」は、少々粒が大きいもののカシスとフランボワーズの風味がきいていて、複雑な味わい。まさに料理のようです。丸くシンプルな「ルージュ・ド・ブルゴーニュ」は、ブルゴーニュワインがお好きな方にも賞味していただきたい逸品です。
●ショコラ・カズナーヴ
カカオ豆から板チョコになるまで一貫して丁寧につくられる“Bean to Bar”で注目されている、創業1854年というフランスの老舗。昨年、好評だったカカオ70%のブラックチョコレート「No.3」のほか、昔ながらのロースト機で豆を焙煎して風味を打ち出したカカオ100%のタブレット「No.6」など、すべての種類が出品予定。
●ブボ バルセロナ
ガウディやカザルスなど偉大な芸術家を生んだスペイン・カタルーニャ地方。2005年、バルセロナで開業するや、その繊細な味と美しさで瞬く間に人気ショコラティエになったというカルレス・マンペル氏は今回、日本初上陸。写真の板チョコは、ヨーグルト風味のホワイトチョコとラズベリーを組み合わせたマーブルタブレット。酸味のバランスがよく甘さも控えめで、お酒と合わせても楽しめそう。
●サマーバード オーガニック
世界中の美食家の注目を集めているデンマークからは、オーガニックなブランドが上陸。長年の試行錯誤の末、2014年から100%自然の原材料を使い、添加物も一切使用しないとか。体に優しそうな、最先端のチョコレートといえるでしょう。写真は、オレンジが香るヘーゼルナッツのガナッシュをホワイトチョコで包み込んだ蝶をモチーフにしたチョコレート。
●エスキス
今や銀座を代表するフランス料理店「エスキス」からは、山椒(さんしょう)を使った日本らしい「オランジェット山椒」が出品されています。青山椒で香り付けされたオレンジピールのチョコレートで、これは驚きに満ちた衝撃的な美味しさ。個人的には一番のお薦めです。
「サロン・デュ・ショコラ」開催概要
<東京>
日時:2016年1月27日(水)~1月31日(日)各日午前10時~午後8時
会場:新宿NSビル 地階イベントホール
住所:東京都新宿区西新宿2-4-1
※その他の会場は公式サイトをご参照ください。
【サロン・デュ・ショコラ日本公式サイト】
http://www.salon-du-chocolat.jp/
大勢の女性客に交じってチョコレートを買いに行くのには抵抗があるという男性には、安心してください、オンラインショップもあります。
http://isetan.mistore.jp/onlinestore_shinjuku/sdc/index.html
文/サライ.jp編集部