写真・文/矢崎海里

今年は本当に暑い日が続きましたが、これからはぐっと冷え込む季節がやってきます。
冬のお悩みといえば「冷え」。
体質だから、とあきらめていませんか。
まずは冷えの原因と対策を知って、この冬はできることからはじめて改善していきましょう。

冷えの原因と対策

通常気温が下がった時は、体内で血液を温めて体温低下を防いでいます。
平熱が低い方や血流が悪い方はこのはたらきが弱く、冷えを感じやすくなっている場合があります。
また脂肪が少ないと熱を体内にため込みにくいため、やせすぎも冷えの原因のひとつになります。
今回は日々の生活で手軽に取り入れられる、冷え対策を3つご紹介します。

(1)適度に体を動かしたりストレッチをしたりする
ウォーキングや筋トレなど適度な運動を取り入れることで、血流をよくして冷えを改善します。
また筋肉量を増やして基礎代謝を上げることで、体内で熱を生み出して体温を上げる効果もあります。
ストレッチなども有効です。
太い血管が通る場所が冷えると、寒さをより感じやすくなるため、肩甲骨や首周り、足首などを意識して動かし、暖房機器に頼らず体を温めましょう。

(2)しっかり食事をとる
しっかりごはんを食べることで、体温を上げるはたらきがあります。
特に就寝時は体温が低下するため、朝食をしっかりとって、一日の始まりに体温を上げていきましょう。

(3)体を温める食材を取り入れる
冬が旬の野菜や根菜類、生姜など体を温める食材を意識して取り入れましょう。
味噌や納豆などの発酵食品やナッツ、ココアなどもおすすめです。
肉や魚などのたんぱく質を含む食品と、ごはん、めんなど炭水化物を含む食品を組み合わせるのも効果的です。
トマトやなす、きゅうりなど水分が多い野菜は体を冷やすこともあるため、注意しましょう。

ここからは、(3)でご紹介した体を温める食材を使ったおすすめレシピをご紹介します。

甘辛牛ごぼうの塩麹うどん

【材料】(2人分)
牛切り落とし肉 100g
ごぼう 100g
人参 1/2本
★醤油 小さじ2
★酒 小さじ2
★みりん 小さじ2
ごま油 少々
白いりごま 適量

水 500cc
塩麹 大さじ3
顆粒和風だし 小さじ1
生姜(すりおろし) 小さじ1

冷凍うどん 2玉
青ねぎ(小口切り) 適量

【作り方】
1.ごぼうと人参は千切りにする。
2.フライパンにごま油を熱し、1を数分炒める。しんなりしたら牛肉を入れてさっと炒め、★を加えて炒め煮にする。

3.水分が飛んだら火を止め、白いりごまを加える。
4.3のフライパンとは別の鍋に分量の水を入れて沸かし、顆粒和風だし、生姜、冷凍うどんを入れる。

5.うどんがほぐれたら火を止め、塩麹を加えて味を調える。
6.うつわに5を盛り付け、3をのせる。青ねぎを散らして完成。

体を温める食材である人参、ごぼう、生姜、発酵食品の塩麹を使ったメニューです。
ほかにたんぱく質を含む牛肉と、炭水化物を含むうどんを組み合わせています。
甘辛く味付けした牛ごぼうに、塩麹の優しい味わいのうどんがよく合います。
生姜を効かせて、おなかの中から温まる一杯です。

生姜の体を温める作用を生かしたい場合、加熱調理をするのがポイントです。
生のまま食べてしまうと、かえって体を冷やしてしまう場合もあります。
加熱することで代謝アップや発汗作用が期待できます。

エネルギー:436kcal
食塩相当量:6.1g

* * *

寒さが本格化する季節、「体質だから」とあきらめず、できることから少しずつ冷え対策をはじめてみませんか。

文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。

 

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