写真・文/矢崎海里
食欲の秋。
きのこやいも類、フルーツなどおいしいものがたくさん旬を迎えますが、新米の季節でもあります。
今回は新米を楽しむ前に、残っているお米をおいしく食べきる方法をご紹介します。
古くなったお米は乾燥しているため、水の量を増やしたり、吸水時間を変えたりと工夫されている方もいるかと思います。
実は、水分量が少ないお米は酢飯にぴったり。
すし酢をしっかり吸収してくれます。
またいつもの炊き方に日本酒を加えるだけで、ふっくらとツヤのあるお米に仕上がり、特有のにおい消しにも効果的です。
新米を購入する前に、今あるお米をひと工夫して最後までおいしく食べましょう。
酢飯の焼き肉丼
【材料】(2人分)
ごはん 400g
すし酢 大さじ1と1/2
豚こま肉 200g
玉ねぎ 1/2個
にら 1/2束
焼き肉のたれ 小さじ4
白いりごま 適量
サラダ油 大さじ1/2
【作り方】
1.玉ねぎは薄切りに、にらは3cm幅に切る。
2.ごはんにすし酢を混ぜておく。
3.フライパンにサラダ油を熱し、豚こま肉と玉ねぎを炒める。
4.豚肉の色が変わったらにらを加え、焼き肉のたれで味付けして火を止める。
5.2の上に4をのせ、白いりごまをトッピングして完成。
普段と同じ分量で米を炊き、すし酢を混ぜてください。
すし酢をしっかり吸収しておいしく仕上がります。
いつもの焼き肉丼も、酢飯にするだけでさっぱり食べられるのでおすすめです。
ほかにも手巻きずしやちらし寿司など、おいしく活用できます。
エネルギー:565kcal
食塩相当量:2.1g
きんぴらごはんと焼きサバ丼
【材料】(2人分)
米 1合
酒 大さじ1/2
ごぼう 1/3本
人参 1/4本
★醤油 大さじ1
★酒 大さじ1/2
★みりん 大さじ1/2
★顆粒和風だし 少々
ごま油 小さじ1
白いりごま 適量
塩サバ 半身1枚
大葉 4枚
【作り方】
1.米は洗って分量の水で吸水させておく。炊く前に酒を加えて軽く混ぜ、炊飯スイッチを押す。
2.ごぼう、人参は千切りにして、ごま油で炒める。しんなりしたら★の調味料を加えて数分炒め、火を止める。
3.塩サバは食べやすい大きさに切り分けて魚焼きグリルで焼く。
4.炊き上がったごはんに2と白いりごまを混ぜる。
5.4をうつわに盛り付けて、大葉、サバをのせて完成。
古くなったお米のにおいが気になる、という方もいるかと思います。
そんなときはいつもの炊き方に日本酒を加えるだけで、ふっくらとツヤのあるお米に仕上がります。
レシピのように1合に対して大さじ1/2程度の酒を加えるだけで、特有のにおいを消してくれますよ。
お酒は料理酒ではなく日本酒を使用してください。
今回はお酒を加えて炊いたお米に、旬のごぼうとサバを合わせたレシピをご紹介しました。
混ぜごはんなので余ったきんぴらのリメイクレシピとしてもおすすめです。
きんぴらは少し汁気がある方が、ごはんとなじみやすくなります。
シンプルな塩サバと合わせて秋のごちそうになる一品です。
エネルギー:507kcal
食塩相当量:2.4g
* * *
乾燥したお米は今回ご紹介した以外に、チャーハンやピラフなどパラパラに仕上げたいメニューにも大活躍します。
新米を購入する前に、古いお米も最後まで楽しみましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。