世界最高峰の食の都・京都。表通りでなく、一歩足を踏み入れた路地裏に、地元の人が通う小体で旨い店はある。その中でも、とりわけ新しくて、あまり知られていない食事処を選りすぐった。

最新美味処「京都は小体な店ほど面白い」

小さなカウンターで味わう洗練された本格派割烹料理

天むす 喜多(下京区天神前町)

すっぽん鍋4180円。お造りや焼き物など、あれこれ食べて後半に注文するとよい。鍋も締めの雑炊も2〜3人で分けられる。

京都の中心地からは少し離れた地元の商店筋・松原通に面して看板を掲げる『天むす 喜多』。

店主の北聡仁さん(43歳)は、かつてニュージーランドのイタリア料理店や大阪のバーなど各地で経験を積んだ。しかし日本料理を身に付けたいと心が動き、一念発起して京都の割烹『ぎおん阪川』へ入店。本格派の料理を学んでその面白さに夢中になり、気づけば10年を過ごしていたという。

「独立するなら、ひっそりと静かな店をと思っていました」と北さん。当初はカウンター4席で開業。
地元の客を大切に、正統派の割烹料理を供してきた。

「コースもご用意しますが、お造りや焼き物、煮物、酒肴など、お好きなものをお好きな順で味わっていただくのが一番です」と北さんは言う。食材は、担ぎの魚屋や信頼のおける青果店からその時季のものだけを仕入れ、品書きを作る。

秋に脂が乗るサンマは、ほうじ茶で燻製にして風味を纏わせる。味付けは酒と醤油、みりんという簡素さだが、ほうじ茶や皮目を炙った香ばしさが合わさり、奥行きのある旨味が口中に押し寄せる。

サンマの燻製酢蓮根添え1320円。サンマをほうじ茶で燻製にした後、皮目を香ばしく炙ったもの。日本酒にぴったりの肴。

年中味わえるすっぽん鍋も人気の品。酒をたっぷり加えた水で煮込んで薄味を付ける。焼いた丸餅にすっぽんの旨味が溶けた出汁が染み込み、これがまた旨い。最後は雑炊にしてもらい、出汁の旨味を余さず味わうのがおすすめだ。

誠実な人柄で客を惹きつける北聡仁さん。昼は天むすを販売。コロナ禍に開発した中華そばや担々麺の持ち帰りも好評だという。

天むす 喜多

京都市下京区天神前町340
電話:075・365・3636
営業時間:10時30分〜14時(天むす)、17時〜22時(日曜は13時〜16時)
定休日:月曜、火曜
交通:地下鉄烏丸線五条駅より徒歩約9分 

 

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※この記事は『サライ』2022年10月号より転載しました。

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