新着記事

親と心を通わせ合うために|『精神科医が教える 親のトリセツ』

親と心を通わせ合うためのヒント|精神科医が教える「親のトリセツ」

室内の「隠れダスト」に要注意! 花粉症患者の約7割がオフィスでも花粉症の影響を体感している

高齢者にとってポリファーマシーのリスクは何か?|薬を使わない薬剤師 宇多川久美子のお薬講座【第16回】

高齢者にとってポリファーマシーのリスクは何か?|薬を使わない薬剤師 宇多川久美子のお薬講座【第16回】

『拳銃(コルト)は俺のパスポート』

ニヒルでハードボイルドな宍戸錠=エースのジョー|『拳銃(コルト)は俺のパスポート』【面白すぎる日本映画 第39回】

加齢により減少する唾液の分泌量を増すセルフケア|『ずっと健康でいたいなら唾液力をきたえなさい!』

免疫力の強い身体をつくる「唾液力」の鍛え方

「ミニ水筒」が大ブーム! 愛用者たちが選ぶ人気の「水筒」タイプは?

チャーリー・パーカー『The Complete Dean Benedetti Recordings Of Charlie Parker』

録音技術の進歩はジャズを変えはしなかった【ジャズを聴く技術 〜ジャズ「プロ・リスナー」への道42】

江戸・東京の粋を体験・感性を磨く「ものづくりのまち」台東区へ《プレゼントあり》[PR]

医師206名に聞いた「新型コロナウイルス」対策と予防法

白菜と春雨の中華炒め

【管理栄養士が教える減塩レシピ】甘みを感じる「旬の白菜」をたっぷり使ったご飯が進むおかず2品

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. 北大路魯山人作「つばき鉢」1938年

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

催し物

絵師集団・狩野派の活躍を支えた鑑定と模写を実作で実感する【狩野派―画壇を制した眼と手】

取材・文/池田充枝

室町時代から江戸時代の画壇において400年もの長きにわたって中心的な役割を担ってきた画家集団・狩野派は、ある種のスタンダードとして安定した価値を保ち続けました。
狩野派の絵師たちが重視したのは、過去の絵画を模倣して技術を習得するという実践的な訓練でした。その結果、あらゆる古画が狩野派の当主のもとに持ち込まれ、真贋の判断や筆者の比定が重ねられました。

みずからの眼に触れたおびただしい古画を、技法の習得に活かし、後世に伝えること、それが狩野派の血脈を継いでいくシステムでした。

狩野探幽「叭々鳥・小禽図屏風(右隻)」江戸時代 出光美術館蔵

狩野探幽「叭々鳥・小禽図屏風(右隻)」江戸時代 出光美術館蔵

狩野探幽「叭々鳥・小禽図屏風(左隻)」江戸時代 出光美術館蔵

狩野探幽「叭々鳥・小禽図屏風(左隻)」江戸時代 出光美術館蔵

狩野派の活躍を支えた鑑定と模写による眼と手を、実作で実感できる展覧会が開かれています。(3月22日まで)

本展の見どころを、出光美術館の主任学芸員、廣海伸彦さんにうかがいました。
「江戸時代を通じて画壇の中心に君臨した絵師集団・狩野派は、力強く、また端正な絵画によって、その時々の有力者たちの要求に応え続けました。

伝 土佐光信「四季花木図屏風(右隻)」重要文化財 室町時代 出光美術館蔵

伝 土佐光信「四季花木図屏風(右隻)」重要文化財 室町時代 出光美術館蔵

伝 土佐光信「四季花木図屏風(左隻)」重要文化財 室町時代 出光美術館蔵

伝 土佐光信「四季花木図屏風(左隻)」重要文化財 室町時代 出光美術館蔵

その堅実な仕事を支え、流派の血脈を着実に継いでいくために重視されたのは、過去の絵画情報を蓄積することです。中国と日本で描かれた絵画に触れた彼らは、その図柄を模写することでその画家の表現を学び、みずからの制作に活かし、後進の育成に役立てました。その結果、狩野派に属する絵師たちは、近い水準で高い質の絵画を描くことができるようになるわけです。

伝 夏珪「瀑布図」中国・南宋-元時代 出光美術館蔵

伝 夏珪「瀑布図」中国・南宋-元時代 出光美術館蔵

狩野惟信「倣古名画巻」(部分)江戸時代

狩野惟信「倣古名画巻」(部分)江戸時代

こうした狩野派の態度は、芸術家の感性の発露を作品に期待しがちな現代の価値観の対極に位置しています。狩野派の絵画は剽窃や模倣にすぎない、と軽視する風潮さえあるかもしれません。ただ、往時の表現をつぶさにとらえ、鍛え抜かれた画法でそれを写した狩野派の仕事は、そうした軽薄な批判を簡単に退けるでしょう。カメラもコピーもない時代に、原本と見まがうほどに精巧な絵画をつくり出す狩野派の技法は、まるで魔法のようです。

伝 狩野長信「桜・桃・海棠図屏風」江戸時代 出光美術館蔵

伝 狩野長信「桜・桃・海棠図屏風」江戸時代 出光美術館蔵

この展覧会では、狩野派が手がけた絵画とともに、実際に彼らが触れた絵画をご覧いただきます。さらに、当代一の目利きとして狩野派の絵師たちが発給した鑑定書を、その作品とともに展示するという珍しい試みもしています。さまざまな主題と時代の絵画に接した経験が流派の権威を裏づけ、その豊かな活動を支えたことを感じていただければ幸いです」

狩野常信「吉野・龍田図簾屏風(右隻)」江戸時代 出光美術館蔵

狩野常信「吉野・龍田図簾屏風(右隻)」江戸時代 出光美術館蔵

狩野常信「吉野・龍田図簾屏風(左隻)」江戸時代 出光美術館蔵

狩野常信「吉野・龍田図簾屏風(左隻)」江戸時代 出光美術館蔵

鍛え抜かれた画法と精緻な表現!!狩野派400年の眼と手を会場でご堪能ください。

【開催要項】
狩野派―画壇を制した眼と手
会期:2020年2月11日(火・祝)~3月22日(日)
会場:出光美術館
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階
電話番号:03・5777・8600(ハローダイヤル)
http://idemitsu-museum.or.jp/
開館時間:10時から17時まで、金曜日は19時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし2月24日は開館)

取材・文/池田充枝

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

PAGE TOP