ドイツ生まれの美術商、ハインツ・ベルクグリューンは自分のための作品購入を晩年まで続け、世界有数の個人コレクションを作り上げました。後年ドイツ政府が買い上げ、現在はベルリン国立ベルクグリューン美術館となったベルクグリューンのコレクションが、この秋来日します。(2023年1月22日まで)
本展の見どころを、広報事務局の担当者にうかがいました。
「ベルクグリューンのコレクションの特徴は、彼が最も敬愛した同時代の4人、ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティの作品に重点を置いているところです。
今回の展覧会は、個性的で傑出したコレクションから精選した97点に加えて、日本の国立美術館の所蔵・寄託作品11点の合計108点で構成。
同館の設立後、館外でまとめてコレクションを紹介する展覧会は今回が初めてで、なかでも、ベルクグリューンが購入に力を注いだピカソ作品は全体の約半数を占め、そのうち35点が日本初公開です」
ベルクグリューンの熱い思いがこもった作品群を、会場でご堪能ください。
【開催要項】
ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展
会期:2022年10月8日(土)~2023年1月22日(日)
会場:国立西洋美術館
住所:東京都台東区上野公園7-7
電話:050・5541・8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時30分から17時30分まで、金・土曜日は20時まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし10月10日、1月2日、1月9日は開館)、10月11日(火)、12月30日(金)~1月3日(火)、1月10日(火)
展覧会公式サイト:https://picasso-and-his-time.jp/
料金:公式サイト参照
アクセス:公式サイト参照
巡回:大阪・国立国際美術館(2023年2月4日~5月21日)
取材・文/池田充枝