リーダーの役割について、悩んでいる方も多いことでしょう。マネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研(https://souken.shikigaku.jp)」で、リーダーの役割やスキルについて学びましょう。

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リーダーの役割と育成方法について、悩んではいませんか。リーダーには必要となるスキルがあり、育成する際にはそのスキルを獲得してもらえるように意識しなければなりません。

本記事ではリーダーの役割や求められるスキル、育成方法を紹介します。育成の課題を把握したうえで、社員に過度な負担がかからないように計画を立てて成長をうながすことで、長期的にも安定して利益を確保できる組織作りを進めましょう。

“リーダー”とは何?

リーダーとは、統率者や指導者、先導者などの意味を持ち、組織やチームの目標達成や課題解決のための役割を指します。

ただメンバーを束ねるだけではなく、目標を達成するための行動を立て、メンバーの力や状況を見極めてパフォーマンスを最大化することが期待されます。

オーストリアの経営学者であるピーター・ドラッカーは、リーダーに関する唯一の定義として「『つき従う者』がいるということ」と説きました。リーダーの発言に対して強制されるのではなく、リーダーの発言が真意であると確信を持ち、自らの意志で従う人がいるということです。

先天的にリーダーに向いている人がいる一方で、経験や学びから後天的にスキルを身につけることも可能です。

リーダーとマネージャーの違いについて

リーダーは、何らかの任務や目標を達成するために能動的にチームのモチベーションを高め、組織やチームを先導する役割を果たします。

一方で、マネージャーはその達成具合を管理し、業務が円滑に進むように環境を整備する立場です。

両者とも「目標達成のためにメンバーを指導する」という共通点があります。それぞれが力を発揮することで、組織としてのパフォーマンスが最大化できます。

リーダーに求められるスキルとは?

リーダーには、プレーヤーとは少々異なる力が求められます。

必要なスキルがひとつでも欠けていると、与えられた期間に適切な成果を出せなくなってしまいます。

役割を遂行するために求められるスキルは、以下のとおりです。

・決断力
・計画力
・コミュニケーション力
・課題解決力

順に解説します。

1.決断力

リーダーには、組織やチームのパフォーマンスを最大化するための決断力が欠かせません。ここでいう決断力とは、物事を早く正しく決断できる能力です。

リーダーの決断が間違っていると、損失ややり直しが生じてしまいます。決断が遅ければ時代の変化に対応できず、他社から後れをとったり機会損失が生じたりするでしょう。

決断力を発揮するには、組織の目標を正しく理解して自分の考えや失敗を怖がらない心を持つことが欠かせません。そのためには、優先順位を把握し、選択する際にどのようなメリット・デメリットがあるのかを客観的な視点でとらえる姿勢が大切です。

日々、決断の理由を明確にして判断基準を持っておくことで、決断力があり頼れるリーダー像に近づきます。

2.計画力

リーダーは、チームの任務や目標を達成に導く役割です。

組織の目標を実現するための重要な評価指標であるKPI(Key Performance Indicator)を達成するために、日々の具体的な行動を考える計画力が求められます。日々の業務だけでなく、人材育成や人事評価など、チームのスキルを上げるための計画が欠かせません。

業務の推進と人材育成とのバランスを適切にとり、チームの結果が最大になるように行動できるのがよいリーダーです。

ときには見積もりが順調にいかないケースがあるため、進捗が目標より下回ったらどのように対策するかについてもあらかじめ検討し、最終的には目標が達成できるような計画の策定が必要です。

3.コミュニケーション力

リーダーはチームに与えられた業務を進めたり目標を達成させたりするために、リーダーシップを発揮してチームのメンバーに仕事を割り振るシーンが多々あります。その際に欠かせないのが、コミュニケーション能力です。

声のかけ方ひとつで、人はやる気を出したり、逆にモチベーションを削がれてしまったりします。そのため、リーダーは意識して言葉の選び方や頻度などを最適化する必要があります。

例えば、何かを依頼する際、誰が聞いても思い浮かべる成果が一緒になるように、客観的に同一の理解ができるような言葉を使うのも、コミュニケーション能力のひとつです。

また、メンバーが期待を上回る成果を上げた際にはきちんと称賛したり、部下が自分の権限で決めてよい内容なのか迷っている際には相談に乗ったりすることも、必要なコミュニケーションです。

4.課題解決力

現代は変化の速い時代であるため、想定していなかった脅威が出現したり、行動しても見積もりどおりの結果が得られなかったりするケースがあるでしょう。そのため、リーダーには目標達成のさまたげとなる、あらゆる課題を解決する能力が必要です。

日頃からチームのメンバーから業務の妨げとなっていることや不便に感じていることなどを傾聴し、エラーを正しく把握できるようにしましょう。

何が成果の達成スピードを鈍化させてしまうのかを的確にとらえ、それに対する仮説を立てたうえで対策を行い、ゴールまでにある障害を取り除きます。すると、行動が成果に結びつきやすくなり、メンバーのモチベーションが上がったり組織が活性化したりすることにつながります。

リーダー育成における課題も

新しくリーダーの役割を担う社員は、一時期的に業務が繁忙になってしまう可能性があります。なぜなら、今まで抱えていた業務だけではなく、チームのメンバーに対する業務の進捗管理や人材育成を行う時間もプラスされるからです。

そのなかで感じるストレスやプレッシャーが、リーダーを務める心理的な負担を招いてしまう可能性があるでしょう。そのような事態を避けるためには、企業としてリーダーに対する教育体制を充実させることが欠かせません。

例えば、リーダーに対して人材育成に関する研修を行うだけでなく、1on1やリーダーの実務に関するサポートも必要です。

あらゆる角度から包括的にアプローチすると、心理的な負担を削減し、経験を積んで自走できるリーダーの創出につながります。

リーダーの育成方法とは?

リーダーになったばかりの頃は行うべき業務が増え、心理的なストレスがたまってしまうことが懸念されます。少しでも負担を軽減して、リーダーが力を発揮できるように、以下のような方法でサポートしましょう。

・リーダー研修を実施する
・経営層と対話する機会を設ける
・現場での実践をうながす
・eラーニングを導入する

順に解説します。

1.リーダー研修を実施する

リーダー研修とは、今後チームや組織を引っ張っていく人材に向けた研修です。これからリーダーになりうる社員だけでなく、管理職になりうる社員や現役の管理職、プロジェクトを引っ張る立場の人が対象となります。

リーダー研修は、チームを統率するための基礎スキルの習得や、知識のアップデートを目的に行われます。

リーダー研修で鍛えられる力は、例えば以下のようなものです。

・傾聴力
・提案力
・マネジメントスキル
・コミュニケーションスキル

あらゆる角度からの学びを通してリーダーとしての役割を認識することで、大きな視野で組織全体を見渡せる人材になるでしょう。チームのメンバーに対する指導や対話の方法などを学ぶと、チームをまとめる力が身につき、組織の成果が最大化されます。

2.経営層と対話する機会を設ける

リーダーになると、組織が向かう方向を意識しながら、メンバー全体を見渡して仕事をしなければなりません。経営層と対話することで、組織を取り巻く環境の変化や課題への理解につながります。

普段、経営層の視点に触れる機会はあまりないからこそ、あえて対話の機会が作られることでリーダーとして視座を上げられると期待できます。考え方やスピード感に触れることで、次世代のリーダーを任されているという自覚を持ち、リーダーとして主体的に学ぼうとする力が生まれるでしょう。

対話から感じ取れる経営層の温度感をチームのメンバーに伝えると、行動をうながす動機づけもしやすくなります。

3.現場での実践をうながす

学習したことは、そのままにしておいては身につきづらく、アウトプットして初めて深い学びとなります。そのため、研修で得た知識に関して現場で実践する機会を設け、理解度や実行力を確認できるようにしましょう。

特別に大きなプロジェクトを設ける必要はなく、業務の延長線上で社員の能力に合った適切なハードルにて実践の場を設けるとよいでしょう。

例えば、営業リーダーを育成する場合、チーム全体の契約率を〇%上げるためにチーム全体でできるアクションを考えてもらう、といった具合です。

リーダーになる社員に対して「どのような成果を求めているのか」「いつまでに達成するのか」を客観的にわかるように伝えましょう。過程に口を出すことは避けて成果を待つと、リーダーとして主体的に動いてもらえるように距離をとれます。

4.eラーニングを導入する

eラーニングとは、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのデバイスを使って学ぶ学習形態です。時間や場所にとらわれずに「いつでも・どこでも・何度でも」学習できることから、リーダーであるために必要なスキルを得られます。

社内研修であれば、講師に支払う費用や会議室の使用代などがかかり、現場にリーダーがいなくなることから社内での人員の確保が必要でした。一方で、eラーニングではそれらの心配が不要です。

繁忙の時間や時期を避けつつ職場でも学べるため、日常の業務をしながら気軽に最新の知識を得られます。習熟度によって、自分のペースで何度も繰り返し見て学べるため、業務とのバランスをとりながら知識を補完できるでしょう。

まとめ

リーダーはチームの成果を最大化させ、組織の目標を達成へとつなげる重要な役割です。プレーヤーを新しくリーダーにさせる際には、対象者に主体性を持って学んでもらうことが大切です。

しかし、リーダーになりたての頃は一時的に業務量が増えたり、相当なプレッシャーがかかったりしてしまうでしょう。いち早くリーダーとして独り立ちし、企業の成長を後押ししてもらえるように、対話や研修といった方法を整え、社員をサポートする体制をつくりましょう。

【この記事を書いた人】
識学総研 編集部/株式会社識学編集部です。『「マネジメント」を身近に。』をコンセプトに、マネジメント業務の助けになる記事を制作中。3,000社以上に導入された識学メソッドも公開中です。

引用:識学総研 https://souken.shikigaku.jp/
コンサルタント紹介はこちらから https://corp.shikigaku.jp/introduction/consultant

 

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