マネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研(https://souken.shikigaku.jp)」が、サライ世代に向けて、ビジネスの最前線の問題を解説するシリーズ。今回は、「転職後も上手くいくキャリアデザインの描き方」について考察します。

早速ですが、皆さんは自身のキャリアについてどのようにお考えですか。例えば、現在の会社に感謝をしているので定年まで今の会社で勤め上げようと思っていらっしゃる方もいれば、いずれは独立して自身で会社を立ち上げようとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。このようにキャリアデザインというものは十人十色であり、それは何が正解で何が間違いということももちろんありません。

しかし、そのキャリアデザインはあくまで「理想」であり、「現実」とは違ってくることもよくあります。そして、その現実を少しでも思い描いてきた理想に近づけるための手段の1つに「転職」があります。

今回は、転職を軸にして、自身が描いた理想のキャリアデザインを現実に近づけるための方法について解説いたします。

キャリアデザインを明確にする二つの術

初めに大事なのはそもそものキャリアデザインを明確にすることです。なぜならば、キャリアデザインを曖昧にしてしまうとその後の行動にもブレが生じてしまうためです。では、そのキャリアデザインを明確にするために何をするかですが、これは二つあります。

一つは「自分がしたいこと」は何かを自分自身で明確にすること。そしてもう一つは、自身の強みや弱みを知ることです。

一つ目の自分がしたいことの明確化については、自分の中でいつまでに何を成し遂げたいか(例えば、28歳で課長になる等)を具体的にしていくことです。こうすることでその目標に沿った自身のすべきことが逆算して見えてくるようになるためです。

そして、もう一つの自身の強み・弱みを知ることについてですがこれには重要なポイントがあります。それは「他者から見た」自身の強みや弱みを見るということです。言い換えれば、自分を客観的に知るということです。そうすることで本当の自身の強みや弱みを知ることができ、具体性が高いキャリアデザインをすることができるためです。

転職もキャリアデザインを叶えるための手段の一つ

さて、このようにキャリアデザインをしたとしても外的要因(仕事が忙しい・家庭の事情等)でその通りに行かないケースもあると思います。そういった際に、今回のメインテーマである現実を理想に近づけるための手段として「転職」がキーになります。

そもそも転職について皆さんどのようなイメージをお持ちでしょうか。転職のイメージは一昔前とは確実に変わってきています。「合わない仕事を辞めるもの」といったネガティブなイメージではなく、「キャリアデザインを叶えるための手段」として現代の人々に認知されつつあるのです。とはいえ、転職すること=キャリアデザインを叶えることではないため、転職した後どうするのかということが重要になります。そのためここからは、「転職した後にすべきことは何か」について説明していきます。

目標から逆算して行動できるようになることが重要

転職後にすべきこととして、自己管理ができるようになることが重要です。なぜなら、転職先の企業はそのほとんどが転職者を「即戦力」として採用しており、そこで自己管理できていないと即戦力として活躍することが難しくなってしまうためです。言い換えるならば即戦力と認められる方=自己管理できていて当たり前と企業からは見られるということです。

では、その自己管理とは何かというと自分の中で目標を明確にし、達成までを逆算した上で自身の行動を管理することです。ここで何か気づきませんでしたか。この自己管理は、実はキャリアデザインを作るときと非常に似ています。どういうことかというと、目標を明確にしそれを達成するための行動を自分で洗い出していくという作業そのものが全く同じなのです。そのため、転職前であろうと転職後であろうと、実は変わらず「逆算力」が自身の理想をつかむためには重要であるといえるのです。すなわち、自己管理ができる人というのは目標から逆算して行動できる人であり、即戦力となるためにはその「逆算力」が必要なのです。では、その逆算力をつけるためにはどうするかについて次にまとめたいと思います。

自分の不足を客観的に知ることが「逆算力」を鍛える

逆算力を鍛えるために必要なことは「自分の不足を客観的に知る」ということです。どういうことかというと、目標達成のために自身に足りないものを客観的に知ることで、その不足を埋める行動をとることができ、結果として目標達成に近づくのです。言い換えれば、自分にできることとできないことが明確になっていないと、そもそも逆算することができない・逆算しても意味がないといったことになるのです。

つまり、自分の不足を知り、その不足をいつまでにどのように埋め、期日までに目標を達成するのかまでを逆算できるようになって、初めて逆算力がある人と言えます。このように、転職前も後もこの逆算力は必要であり、理想の実現には不可欠なものであるということはお分かりいただけたでしょうか。

まとめ

まとめとなりますが、転職をすることは人生の中で大きなイベントであり重大な選択であります。ですが、そうであるがゆえに転職をすることで満足してしまい、本来の自身のキャリアデザインという目標を見失ってしまうことが無いように注意が必要です。そのためには転職前、転職後にかかわらず「逆算力」を磨き、自身の目標に向かって何をすべきか明確に進んでいく必要があります。

しかし、今すぐにすべて逆算して行動するというのは難しいという方も多いと思います。そのような場合にはまず自分の目標が明確になっているか、それに向けて自分に足りない部分は何か、その足りない部分はいつまでに克服するのかという3点を意識して行動していくと、逆算力は高まりますのでぜひ実践ください。最後に、この記事が、皆さんの目標を達成して現実を理想に近づける一助なれば幸いです。

識学総研:https://souken.shikigaku.jp
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