2020年は新型コロナウイルスの感染拡大によってさまざまな影響が出ています。これまで当然のように会社や学校に通勤・通学していたものが、リモートワークやオンライン授業に変わったという方も多いと思います。また、3密を回避して感染リスクを減らすために、これまでよりも自宅で過ごす時間が増えた方も多いでしょう。そんなおうち時間を有効活用するために、楽器を始めたい、もしくは既に始めたという方もいらっしゃると思います。
そこで今回、株式会社ASOVIVA(http://www.asobi-sanshin.com/)が、音楽&弦楽器好きの男女を対象に、「おうち時間で始めた楽器と沖縄三線」に関する調査を実施しました。他の人は、おうち時間でどのようなことを始めているのでしょうか? 早速ご紹介していきましょう。
■コロナ禍で“おうち時間”は増えた?
まずは、新型コロナウイルスの感染拡大で、おうち時間が増えたのかを聞いてみましょう。「新型コロナウイルスの感染拡大の影響でおうち時間は増えましたか?」と質問したところ、8割近くの方が『はい(77.5%)』と回答しました。やはり、新型コロナウイルスの感染拡大でおうち時間が増えた方は多いようです。
そこで、「おうち時間を使って新たな楽器演奏にチャレンジしていますか?」と質問したところ、2割近くの方が『はい(19.4%)』と回答しました。
約5人に1人の割合で、新たな楽器演奏にチャレンジしているようです。では、どんな楽器にチャレンジするようになったのでしょうか?
「どんな楽器にチャレンジしていますか?(複数回答可)」と質問したところ、『ギター(51.9%)』『鍵盤楽器19.6%)』『エレキベース(19.2%)』『三線(15.4%)』『ウクレレ・マンドリン(13.6%)』がTOP5に上がりました。
「楽器といえば…」で必ず上位に上がってくる、ギターやベースなどの弦楽器、ピアノなどの鍵盤楽器を始めた方が多いことが判明しました。
ここで注目したいのが、なんと「三線」が上位に上がっていることです。もしかしたら、その他の楽器と比べても準備がしやすく始めやすいのかもしれません。また、おうち時間が増えたからこそ、「せっかく始めるなら…ちょっと違う楽器が良い!」という理由から始めたことも考えられそうですね。
■「三線」ってどんなイメージ?
ここまでの調査で、おうち時間で始めた楽器に注目してきました。音楽&弦楽器好きの方の約5人に1人は、今回のコロナ禍で新たな楽器にチャレンジしていることが分かりました。
ここからは、前の質問でも出てきた「三線」に注目し調査していきたいと思います。突然ですが、「三線」と聞くと、どんなイメージを抱きますか? 沖縄、伝統楽器、有名なあの曲のタイトル…といったように、様々なイメージを思い浮かべると思います。
そこで「“三線”のイメージを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『伝統的(69.7%)』『沖縄民謡(45.7%)』『弾くのが難しそう(42.2%)』がTOP3を占める結果となりました。
三線は、沖縄を代表する伝統的な楽器ということもあり、「伝統的」や「沖縄民謡」といったイメージを抱く方が多いのかもしれません。
■「三線」=「三味線」じゃない!?違いと共通点
先程の調査で、三線へのイメージが明らかになりました。「三線」を思い浮かべたときに、良く間違えられるのが「三味線」の存在です。
あなたは、「三線」と「三味線」の違いをご存知ですか? 実は、この2つ…似ていますが大きな違いがあります。
そこで「“三線”と“三味線”の違いを知っていますか?(複数回答可)」と質問したところ、『違いを知らない(56.2%)』と回答した方が多い一方で、『発祥や文化が違う(22.5%)』『弾き方(バチやピック)が違う(18.7%)』『大きさが違う(12.9%)』といった違いがあると回答しました。
では、「三線」と「三味線」の共通点を知っている方はどのくらいいるのでしょう。「“三線”と“三味線”の共通点を知っていますか(複数回答可)」と質問したところ、こちらも『共通点を知らない(50.8%)』と回答した方が最も多い結果となりました。
しかし一方で、『弦が3本(31.0%)』『胴の部分に動物の皮を張ってある(16.1%)』『フレットがない(12.2%)』といった共通点があると回答した方もいました。「三線」と「三味線」の違いや共通点はあまり知られていないようです。
「三線」と「三味線」はいくつかの共通点があり、似ているものの、由来や構造、音色など異なる点も多く楽器本体を考えた場合、異なると言えます。
弾きやすさや始めやすさという点では、「三味線」よりも「三線」のほうがオススメです。なぜなら、「三味線」は、左手のポジション箇所が多く、また三線よりも25cm長く、3倍ほど重い為、決して手軽とは言えません。それに対し、「三線」は80cm、1.3kg前後と比較的小さめ&軽めで、持ち運びもしやすく何よりこのサイズと手軽さでギターや三味線の曲も弾けてしまうという万能性も持ち合わせているのです。
■「三線」で奏でられるのは沖縄民謡だけじゃない!
「三線」と「三味線」の違いや共通点が明らかになり、「初めて知った!」という方も多いのではないでしょうか? しかし、「でも三線って沖縄の音楽だよね、始めるのは…」と思う方もいるでしょう。では、三線が演奏できる曲のジャンルについて明らかにしていきましょう。
「“三線”で演奏できると思う曲のジャンルを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、8割以上の方が『沖縄民謡(83.0%)』と回答しました。
やはり、三線=沖縄民謡のイメージが根強くあるようです。しかし、演歌もロックもポップスも、そしてソウル、R&B、ヒップホップ、ボサノヴァなど…これらすべてのジャンルの曲を三線で奏でられるとしたらびっくりしませんか?
そう、実は、三線はすべてのジャンルの曲を弾けるんです。演歌やロック、ポップスは少し想像がつきますが、なんと三線でソウルミュージックやR&Bを奏でることもできますし、ヒップホップなんかも演奏可能です。三線でそれら全てのジャンルを演奏している姿を想像してみると、なんだかかっこ良さを感じますね。
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今回の調査で、コロナ禍で増えた“おうち時間”で、約5人に1人の割合で新たな楽器の演奏にチャレンジしている方がいることが分かりました。“おうち時間”は思う存分ご自身のために使える時間ですから、趣味に没頭したり、幅を広げたりするのにうってつけですもんね。
チャレンジしている楽器はギターやエレキベース、鍵盤楽器などが多いようですが、中には「三線」を始めたという方もいらっしゃるようです。常が戻ってきた暁には、おうち時間で磨いた特技を披露して周囲の人を驚かせたいですね。
調査概要:「おうち時間で始めた楽器と沖縄三線」に関する調査
【調査期間】2020年9月16日(水)〜2020年9月17日(木)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,106人
【調査対象】音楽&弦楽器好きの男女
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ