取材・文/池田充枝

岡本太郎《太陽の塔》(50分の1)川崎市岡本太郎美術館蔵

岡本太郎《太陽の塔》(50分の1)川崎市岡本太郎美術館蔵

「芸術は爆発だ!」のフレーズで知られる芸術家、岡本太郎(1911-1996)。
絵画、彫刻、写真など様々なジャンルで活躍した岡本は、1970年に開催された大阪万博の「太陽の塔」で一躍脚光を浴びました。
2025年の万博開催に向け、今またその芸術に注目が集まっています。
常に自己に挑み、社会に向けて芸術のあり方を問い続けた岡本太郎は、現代に生きる私たちを鼓舞する「力」を今も送り続けています。

岡本太郎《クリマ》1951年 川崎市岡本太郎美術館蔵

岡本太郎《クリマ》1951年 川崎市岡本太郎美術館蔵

今改めて岡本芸術を世に問う展覧会が開かれています。(2020年1月24日まで)

本展は、川崎市岡本太郎美術館の協力のもと、大作《明日の神話》を含む代表的な絵画、50分の1の《太陽の塔》や資料、岡本太郎が撮影した写真を紹介します。

岡本太郎撮影《縄文土器》1974年7月25日撮影 川崎市岡本太郎美術館蔵

岡本太郎撮影《縄文土器》1974年7月25日撮影 川崎市岡本太郎美術館蔵

本展の見どころを、大分県立美術館の学芸員、木藤野絵さんにうかがいました。

「本展は、三つの章で構成されています。第一章『自己をみつめる太郎』では若き日の葛藤や模索から生まれた初期の作品や著作を、第二章『日本をみつめる太郎』では縄文土器に始まり日本の美意識を探求した写真を、『世界をみつめる太郎』では世界的規模の事業に関わるモニュメントなど後半期の仕事をご紹介します。

岡本太郎《森の掟》1950年 川崎市岡本太郎美術館蔵

岡本太郎《森の掟》1950年 川崎市岡本太郎美術館蔵

制作・文章・撮影といったマルチな活動から革命的なビジョンを鮮やかに展開していった岡本太郎。その姿に迫る、大分初の『岡本太郎展』。会場でご覧いただく《森の掟》(1950)、《明日の神話》(1968)や《太陽の塔》(1970)には、岡本太郎の思想が具現化しています。ぜひ目と心で岡本太郎の世界をお楽しみください。そして岡本太郎の芸術世界から私たちを鼓舞する『力』を受け取っていただければ幸いです」

エネルギッシュな岡本太郎の芸術世界!!ぜひ会場でご堪能ください。

岡本太郎《明日の神話》1968年 川崎市岡本太郎美術館蔵

岡本太郎《明日の神話》1968年 川崎市岡本太郎美術館蔵

【開催要項】
岡本太郎展
2019年12月26日(木)~2020年1月24日(金)
会場:大分県立美術館 1階 展示室A
住所:大分市寿町2-1
電話番号:097・533・4500
https://www.opam.jp
開館時間:10時から19時まで、金・土曜日は20時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:会期中無休

取材・文/池田充枝

 

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