オンザロックの氷がカランカランと心地よく響くクリスタルガラス。その涼やかな音はウイスキーの味わいを格上げしてくれる。そして、透明度の高いグラスはまるで水晶のように澄み、見る者を感嘆させる。
そんなクリスタルガラスを世に広めたのが、昭和9(1934)年に日本初のクリスタルガラス専門工場カガミクリスタルを創立した各務鑛三氏だ。ガラス職人であった各務氏は、ドイツに留学し、繊細なガラスのカット技術を学び、日本におけるクリスタルガラスの歴史を牽引した。その技術は、時とともに職人たちに受け継がれ、今では、宮内庁の晩餐会や迎賓館で使用される皇室御用品となっている。
今回紹介するロックグラスは、正倉院の建築様式である「校倉造り」から着想を得たデザイン。グラスを一周する大胆なカットはまさに匠の技。鋭いカッティングから生まれる白い磨りガラス状の独創的な仕上がりで、くぼみに手がしっくりとよくなじむ。
グラスには、名前の英字一文字を刻印でき、特別なマイグラスが完成する。イニシャルは、磨りガラスで刻まれ、グラスの透明度を更に際立たせる。
【今日の逸品】
イニシャル入りロックグラス
カガミクリスタル
8,640円(消費税8%込み)