戦前、わずか4社しかなかった国産時計メーカーのひとつ、村松時計製作所の初代は、他社では困難だった天皇ご愛用時計の修理を成し遂げたことで、皇室御用達の地位を確立した。その後は、他社が大量生産に舵を切るなか、ひたすら最高級品を追求し続けてきた。
そんな村松時計が今回満を持して発表したのは、令和の時代と新天皇ご即位を記念した2タイプの純銀時計だ。
「懐中時計は、文字盤が大きいという実用的な長所だけでなく、愛着のある宝物としても価値があります。手間をかけて手巻きし、愛でていただきたい」と、営業部長の宮澤 潤氏。ムーブメントには、時計の最高峰であるスイスの一流メーカー・ETA社の製品を使用し、とことん高品質を突き詰めた。
一方、腕時計はシーンに合わせて数本所有する人も多いが、特別な日につけられる、本品のようなよいものを1本は持っておきたい。腕時計ゆえ精度が命のムーブメントは、正確さと丈夫さを重視し、日本のセイコー製を使用。
どちらも純銀が輝く文字盤は大輪の菊をイメージしたギョーシェ彫り。本物のきらめきを放つ品のある佇まいは、国産時計の黄金期を築いたプリンスブランドの名に恥じない。新たな令和時代の正装に相応しい逸品だ。
【今日の逸品】
村松時計店の銀製時計
村松時計
108,000円~(消費税8%込み)