取材・文/末原美裕
高い知名度を誇る浜名湖のうなぎに、どこを歩いても茶園が広がる茶どころ、静岡県。新茶の季節だからこそ楽しめるお茶の精進料理と、蒲焼と白焼きの二つの味が楽しめるうなぎ専門店をご紹介します。
■悠久600年の歴史を刻む「可睡斎」のお茶づくし精進料理
お茶どころ静岡ならではの精進料理をご紹介します。
徳川家康ゆかりの禅寺可睡斎の典座和尚・小金山泰玄氏が作る、お茶づくしの精進料理「静岡お茶御前」(お一人様5000円・拝観料含、税込)です。
可睡斎がある地元袋井産の袋井茶や抹茶をふんだんに使った、お茶の天ぷらや茶飯、抹茶胡麻豆腐、抹茶を使ったデザートなど、新茶が贅沢に使われています。
「お茶の香りをいかに引き出すかをテーマに、工夫を重ねて作りました。袋井茶を新鮮なまま保存するのは難しいため、6月までの期間限定となりますが、身と心にやさしいお茶の精進料理をお楽しみください」と小金山典座和尚。
可睡斎では8月31日まで風鈴まつりも行われています。風が運ぶ涼の音色も合わせて堪能できますよ。
■うなぎ専門店ならではの焼きたての風味を! うなぎ専門の店「志ぶき」
次に、美しく豊かな浜名湖に面するかんざんじ温泉にある「うなぎの専門店 志ぶき」をご紹介します。創業以来60余年、先代からの味が引き継がれている、うなぎ一筋のお店です。
お店の人気メニュー第1位の「二色小丼」を頼みました。早速、いただきましょう。
白焼きの下にはとろろ昆布と三つ葉が添えられています。わさび、塩、出汁醤油と徐々に味を濃くしながら、味比べをしてみてください。
蒲焼は、創業以来継ぎ足されてきた自家製のタレが、うなぎそのものの味わいを深めています。
卓上にはミル挽きタイプと粉末タイプの山椒が用意されています。お好みではありますが、ミルで山椒の実を挽いてから食してみると、鼻から抜けるような山椒の香りとともに肉厚なうなぎの蒲焼が楽しめますよ。
“せっかく浜松まで来たのだから、蒲焼と白焼き、どちらも食べたい”という思いに応えてくれる定食です。また、小丼とはいえ、なかなかのボリュームがありました。
都心から2時間もあれば簡単に行ける豊かな街、静岡。ちょっとしたトリップをしながら、週末のランチを楽しみに静岡を訪れてみませんか?
■可睡斎「静岡お茶御前」【数量限定・要予約(希望日の7日前)】
期間:6月まで
営業時間:12:00~
住所:静岡県袋井市久能2915-1
アクセス:JR「袋井」下車、秋葉バス遠州森町または気多行「可睡齋入口」下車
お問い合わせ先:0538-42-2121
http://www.kasuisai.or.jp
■うなぎ専門の店 志ぶき
営業時間:平日(水曜定休) 11:00~15:00 / 18:00~20:30(月曜は~15:00まで)
土・日曜日/祝休日 11:00~20:00
住所:浜松市西区舘山寺町2252-1
アクセス:JR東海道本線浜松駅よりバスで約50分
お問い合わせ先:053-487-0153
http://www.shibuki.jp
静岡デスティネーションキャンペーン特設サイト:
http://hellonavi.jp/dc/index.html
お得なフリーきっぷ:
https://japan-highlightstravel.com/jp/traveling_shizuoka/plan/#set_tab1_1
観光列車:
https://japan-highlightstravel.com/jp/traveling_shizuoka/plan/#set_tab4_1
Japan Highlights Travel静岡特集ページ:
https://japan-highlightstravel.com/jp/traveling_shizuoka/
取材・文/末原美裕
小学館を経て、フリーの編集者・ライター・Webディレクターに。2014年、文化と自然豊かな京都に移住。