日本国内に数多くある城。最近では城マニアも多く、城を訪れる人も多くなっている。
そんな日本の城のうち、全国でどの城(城の跡も含む)が現在人気なのだろうか。阪急交通社のサイト内検索数ベスト10から、人気の城とその歴史、特徴をご紹介しよう。
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「日本の城」検索数ランキングはこちら
1位 姫路城(ひめじじょう)<兵庫県>
2位 竹田城(たけだじょう)<兵庫県>
3位 松本城(まつもとじょう)<長野県>
4位 名古屋城(なごやじょう)<愛知県>
5位 彦根城(ひこねじょう)<滋賀県>
6位 五稜郭(ごりょうかく)<北海道>
7位 松江城(まつえじょう)<島根県>
8位 大阪城(おおさかじょう)<大阪府>
9位 弘前城(ひろさきじょう)<青森県>
10位 犬山城(いぬやまじょう)<愛知県>
対象:2018年4月1日~2019年3月31日の検索数
*単一キーワードによる検索数を元にしており、 表記揺れ、 複合キーワードによる検索は合算していません。 ただし、 竹田城など「竹田城跡」「竹田城址」といった、 城があった跡であることを示すために一般的に呼ばれる名称は合算しています。
1位から3位までは、 前回の調査時(2017年1月1日~2017年12月31日の検索数)と変わらず、 姫路城、 竹田城、 松本城の順となった。
前回ランク外だった松江城、 犬山城が10位以内にランクインし、 名古屋城は前回から6位アップしている。
今回ランクインした10の城にはどんな歴史、 特徴があるのか説明してこう。
1位 姫路城(ひめじじょう)<兵庫県>
日本初の世界文化遺産であり、国宝や重要文化財にも指定されている姫路城が、前回調査に続き1位。シラサギが羽を広げたような優美な姿から、「白鷺城(しらさぎじょう)」という愛称でも呼ばれている。
城のある風景を楽しむだけでなく、地下1階、地上6階ある大天守の中に入って、展示物からお城の歴史を学んだり、お城の最上階からの眺めを楽しむことができたりと見どころが満載。
日没後から午前0時まで毎日ライトアップされていますので、夜間に訪れるのもおすすめ。千姫が休息所としていた「化粧櫓」や、播州皿屋敷でお菊が投げ込まれたとされる「お菊井戸」など、天守閣以外にも注目スポットが多数ある。
2位 竹田城(たけだじょう)<兵庫県>
兵庫県朝来市(あさごし)の古城山(こじょうざん)山頂、標高約353.7mに竹田城(跡)はある。約400年前に廃城し、石垣のみが現存している。
竹田城の周辺に濃い霧が発生することがあり、雲海に浮かんでいるように見えるため「天空の城」と呼ばれ、近年人気が沸騰している。
最寄りの駐車場から20分ほど歩かなければならないので、歩きやすい靴(スニーカーや登山靴など)で行こう。
*1月、2月は冬季閉山となる。
3位 松本城(まつもとじょう)<長野県>
長野県松本市にある松本城。現存する12天守で最古である可能性が出てきたと最近話題になった(これまで五層天守閣としては最古としていた)。
松本城の魅力は、白漆喰と黒漆塗の下見板で覆われた外観の美しさにあると言われていて、背景に広がる北アルプスも含めて一見の価値がある。
4位 名古屋城(なごやじょう)<愛知県>
徳川家康が天下統一のため最後に築いたと言われている名古屋城。名古屋駅から電車で約10分の場所に位置している。
平成30年(2018年)6月から本丸御殿が全面公開され、3代将軍家光が名古屋城に宿泊する際に贅の限りを尽くして建てられたという「上洛殿(じょうらくでん)」も見学することができる。また、名古屋城に隣接するエリアに城下町を再現した商業施設「金シャチ横丁」が新たにオープンし話題を呼んでいる。
2018年度の入場者数は220万人を突破。過去3番目に多い数字となっており、前回10位から4位へのランクアップもうなずける。
※天守閣は木造復元工事のため中には入れない(2022年12月までの予定)。
5位 彦根城(ひこねじょう)<滋賀県>
ひこにゃんでも有名な滋賀県彦根市にある彦根城が5位。彦根城は戦のために築城されたとされているだけあり、天守では隠し部屋や狭間(弓矢や鉄砲で狙撃するための穴)を見ることができる。城内には、約400本の紅梅・白梅が植えられた梅林があり、例年3月中旬から下旬に花を咲かせる。
また、表御殿を復元した建物である彦根城博物館では、藩主の居間や茶室などを見学することができる。
6位 五稜郭(ごりょうかく)<北海道>
北海道函館市の中心地にある五稜郭は、江戸幕府の役所として幕末に造られた西洋式城郭。稜堡(りょうほ)と呼ばれる5つの角があり、星型の形をしている。堀の内側は約125,500平方メートル、実に東京ドーム約3倍の広さを誇る。
隣接する五稜郭タワーに登れば、その特徴的な星型を写真に収めることができる。
7位 松江城(まつえじょう)<島根県>
島根県松江市のシンボルともいえる松江城は、平成27年(2015年)に国宝に指定されて話題に。現存する12天守閣のうちの一つであり、築城から400年以上が経過している。
戦乱の時代に建てられ、附櫓(つけやぐら)や急こう配の階段など、敵の侵入に備えてさまざまな技巧が用いられた城内。そして最上階では、ぐるっと360度、松江の街並みを眺めることができる。
8位 大阪城(おおさかじょう)<大阪府>
2017年度まで3年間連続で入館者数が最多となり、その数は市の人口も超えたという大阪城。再建、改修を経て、平成9年(1997年)に国の登録有形文化財に指定された人気観光スポットだ。
8階建ての城内は博物館と展望台になっており、大阪城に関する展示やシアター、ミュージアムなど見どころ満載で、最上階には展望台があり、大阪の街並みを一望できる。城内にはエレベーターが設置されているため、階段を上ることが難しい高齢者や車椅子の方も観覧可能だ。
重要文化財の大阪城の櫓を2019年3月2日から2019年11月2日までの土日祝限定で特別公開している。
9位 弘前城(ひろさきじょう)<青森県>
青森県弘前市の弘前公園内に建つ城で、寛永4年(1627年)に落雷によって本丸御殿などが一度焼失してしまったが、文化7年(1810年)に再建された。園内には天守以外に辰巳櫓(たつみやぐら)、未申櫓(ひつじさるやぐら)、丑寅櫓(うしとらやぐら)がある。これは、天守から見た方角を12支で示したもので、それぞれ南東、南西、北東に位置している。
弘前公園では4月20日~5月6日には弘前さくらまつり、8月1日~7日には弘前ねぷたまつりが開催される。この時期に合わせて訪れてみるのもいいかもしれない。
10位 犬山城(いぬやまじょう)<愛知県>
小高い山の上に建てられた城、犬山城。1537年に織田信長の叔父、織田信康が築いたと言われている。
犬山城は年間入場者数が5年連続で記録更新となる人気ぶりで、2018年12月には初めて60万人を突破したそうだ。
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いかがだっただろうか。最近では、 SNS映えが注目されたり、 増加する訪日外国人が訪れる観光スポットとしても人気となったりと、日本の城ブームはまだまだ続きそうだ。