高まっている嫌煙権。今、喫煙している人も、健康のため、公衆道徳のため、禁煙を考えている人も多いことだろう。インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチのDIMSDRIVEが行った「喫煙・禁煙」についてのアンケートから、「やめたいと思ったきっかけ」と禁煙成功のエピソード、秘訣などをご紹介しよう。
やめたいと思ったきっかけ
きっかけは、やはり「健康」のため。これだけ害がある、と言われていても喫煙を続けるのは、自分の寿命を縮めるようなものだ、と自覚した人が大多数のようだ。
2番目に多い、「タバコ代が高い」という理由も切実だ。
やめようと思った理由の2番目までは男女ともに同じだが、3番目は女性の場合「自分の口臭や煙のニオイが気になるから」という理由が男性を上回っている。やはり、女性は自分のニオイなどが気になるようだ。逆に男性の3番目は「配偶者、パートナーの健康のため」という理由。一見、相手を思いやるいい感じに見えるが、じつは、相手から、かなり苦情が来ているのでは、と思うのはうがちすぎか?
禁煙成功エピソード、秘訣など
【回答者:全員】あなたや、あなたの周りの方で禁煙に成功したエピソードや秘訣があれば、教えてください。(自由回答)
●10万円お金をかけて、先に吸ってしまった方が相手に支払うという条件で禁煙した。絶対に払いたくなかったので双方禁煙に成功した。(女性40代)
●とにかくひたすら我慢しました。お金をかけたくなく、根性と努力です。自分が一日に吸う本数を計算する と、10年間分のタバコ代がとんでもない額であったことに気づき、健康のためにも禁煙しようと思いました。(女性30代)
●高級テディベアをコレクションしたくなったんです。カタログと電卓片手に計算の日々。タバコをやめたら思い切り買えることに気がついたら、あっという間に禁煙できました。(女性50代)
●百害あって一利なしに気付いたこと(男性70代以上)
●夫がさんざん言っても禁煙できなかったのに、30歳になったら禁煙すると自分から目標を立てて禁煙を達成した。一度達成したあとは、タバコの煙で頭が痛くなるようになったので再喫煙はしていないし、むしろタバコ嫌いになった。(女性30代)
●60歳男性知り合いの方が、娘さんに子供が生まれました。煙草をやめないと孫を抱かせないと言われたそうです。禁煙しました。おじいちゃんとしては孫が抱けないのがショックだそうです。(女性40代)
●それまで身体に悪いから止めたらと息子の私が云ってもたばこをやめなかった父が孫から「じいちゃん臭い!」のひと言でたばこをやめた。(男性50代)
●昔「タバコで死んだら本望だ」と言ってた父が初孫の長男が生まれてうちに来てた時、ベランダに出て煙草を吸ってたら息子がハイハイしてサッシの所に行き、ガラスを叩きながらじーじと泣いた。父はすっぱり煙草をやめました。(女性60代)
●ヘビースモーカーだった私が、禁煙外来で簡単にやめられた事。その事を友人達にも勧め、全員禁煙に成功している事。薬(チャンピックス)さえ飲めば、誰でも簡単にタバコはやめられる事を広く伝えて欲しい。(男性 50代)
●まずは1日、次に3日、5日、一週間と吸わない日を増やして行き、煙草を買いに行こうと思った時に煙草の代金をビンの中に貯めていきました。それを一か月続けるとビンの中に一万円以上のお金が溜まりました。と同時に喫煙していた頃には朝の洗顔時にいつも出ていた痰が出なくなりました。喫煙習慣を止めることで健康とお金を手に入れることが出来る事に身を持って気付いた訳です。それ以後はもう以前の習慣に戻ることは無くなりました。浮いた一万円でフィットネスクラブに入会しました。 (男性60代)
●私がヨーロッパから帰ってきてすぐにタバコをやめた。なぜかと言うとヒースロー空港で喫煙場所に行ったところ、とても狭いスペースに居る場所がないくらいのたくさんの人たち、もちろんたくさんの人種でもあるが、タバコの白煙で前が見えなくなるくらいになってまで皆が吸っているのをみて、具合が悪くなったので。まさに霧のロンドンである。(男性40代)
●白内障の手術のため入院をせざるを得なくなり入院しタバコが吸えない状態になった結果、40年以上やめられなかったがタバコがやめられた(男性60代)
●いつも家でタバコを吸っていた父が、会社で煙草が肺にものすごく悪い影響を与えるというビデオを観てショックを受けてから、ものすごい意志の強さで二度と吸わなくなった。(女性50代)
●友人がたばこを嫌う女性と付き合ったことでタバコをやめた。なにか特別な変化があれば禁煙が可能だと感じさせてくれた。(男性30代)
…etc
禁煙に成功した人のエピソードからは“とにかく強い意志で”という回答が多かったようだ。
また、禁煙を初めてから、吸わない日を1日また1日と増やしていく、という回答や、環境が変わる、特別な変化がある、といったことがきっかけになることも多いようだ。
環境が変わる、ということで言うと、やはり孫に言われる、孫のために、というのは禁煙に対して、かなり効果的なようだ。まさに泣く子となんとかには勝てぬ、といったところか。
これから禁煙に挑戦しようと思われている方の参考の一助となれば幸いである。
ネットリサーチ DIMSDRIVE http://www.dims.ne.jp/