ソフトとハードの両面から積極的にハイレゾを推進するソニーから、カナル型(耳栓式)でBAドライバーを3基搭載したハイエンドイヤホンが登場しました。
BAとはバランスド・アーマチュアの略称で、もともと補聴器に使われていたドライバーです。細かい音の再現性に優れ、人の声をリアルに再生しますが、再生できる音の帯域が狭いためにオーディオ用には使われませんでした。『XBA-300』は帯域の狭さをカバーするために低音専用・高音専用のドライバーを追加して、3基でワイドレンジな再生を実現しました。周波数特性は5Hzから40kHzとハイレゾ領域をカバーしています。
ドライバーを収めるインナーハウジングにはマグネシウム合金を使い、音を耳に伝える音導管には真鍮が使われています。アウターハウジングには半透明の素材を使って中が透けて見える高級感あふれるデザインを採用しています。ケーブルは着脱式で、音の好みによってオプション品と交換したり、断線時も簡単に交換できます。
『XBA-300』は3ドライバーモデルとは思えないコンパクトさが特徴です。
カナル型は遮音性が高く音量を上げなくても音楽などを楽しめますが、使用時は周囲の音が聞こえにくくなるので、屋外で移動する時などは注意が必要です。
その音はBAドライバーらしさが生かされ、繊細で細やかな音の再現が得意です。その反面、迫力ある低音再生が苦手で、音楽のジャンルによっては低音不足を感じるかもしれません。
ポータブル・ハイレゾプレーヤーと組み合わせて使うと、モバイル時にも高品質な音楽が楽しめます。
アウターハウジングの中にマグネシウム合金製のインナーハウジングがあり、その中にBAドライバーが3基入っています。
カスタムイヤーモニターにはよくあるデザインですが、このクラスでは珍しい半透明のハウジングを使い、中が透けて見えるようになっています。
収納に便利なキャリングポーチと4サイズのイヤーピース、約1.2mのケーブルが付属します。