ソニーはデジタルカメラのセンサーを作っている数少ないメーカーです。デジタルカメラの感度を2倍にアップして、ノイズを1/2に減らした裏面照射型CMOSセンサーを開発したのも同社でした。今度の最新作は裏面照射型センサーにDRAMメモリーをドッキングさせたメモリー一体1型積層型Exmor RSイメージセンサーです。センサーの裏側にメモリーを積むことで信号処理の速度が飛躍的に向上すると同時に、センサーから大量の情報が出ても高速でメモリーに一時保管できるようになりました。
それではExmor RSを搭載したデジカメには、どんなアドバンテージがあるのでしょうか。まず、最大40倍のスローモーション撮影ができます。2秒の出来事が80秒に引き伸ばされます。次に1/32000秒の超高速シャッターが使えます。これは電子式ですが歪みの少ないアンチディストーションシャッターです。そして4K動画に対応します。今回、発表されたのは高画質で人気のRXシリーズで、一眼レフを思わせるデザインにCarl Zeiss Vario-Sonnar T* 24mm〜200mm (35mm換算)F2.8を搭載した『RX10 II』と、小型軽量のボディにCarl Zeiss Vario-Sonnar T* 24mm〜70mm (35mm換算)F1.8-2.8を搭載した『RX100 IV』になります。