
朝になると顔や手足がむくんでいる、夕方になると靴がきつくなる、何となく体が重くてだるい。そんな「むくみ」や「水太り」にお悩みではありませんか?
食事や運動だけでは改善しにくいその不調、実は漢方薬で体の内側からケアする方法があります。
今回は、余分な水分をためこまない体を目指す漢方薬「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」をご紹介します。水分代謝の悪さが原因かも? と思ったら、ぜひ参考にしてください。
防己黄耆湯はどんな方におすすめ?

1.むくみやすく、疲れやすい方
防己黄耆湯は「水太り」や「むくみやすい体質」の方に向いています。
疲れやすく、少し動いただけで汗をかく方、水分代謝が滞っている方におすすめです。
2.下半身が重く、だるさを感じやすい方
特に下半身にむくみや重だるさを感じる方に適しています。
冷房や座りっぱなしによる血行不良・水分の滞りが気になる方にも。
3.運動が苦手で体力があまりない方
防己黄耆湯には、元気を補う「黄耆(おうぎ)」が含まれており、体力があまりない方のむくみや水分代謝をサポートします。
防己黄耆湯と併せて行いたいセルフケア
1.塩分・水分の摂り方を見直す
味の濃い食事や夜遅くの水分摂取は、翌朝のむくみの原因に。
適度な塩分とバランスの良い食事を心がけましょう。
2.冷え対策をしっかりと
冷たい飲み物や冷房による冷えは、体内の水分循環を悪くします。
腹巻きや靴下などで体を温めましょう。
3.軽い運動やストレッチを習慣に
歩行やストレッチで血液と水分の流れを促進。
デスクワーク中も足首やふくらはぎをこまめに動かすのが効果的です。
防己黄耆湯に副作用はある? 安心して服用するには

まれに、胃の不快感、発疹、アレルギー反応、下痢などがあらわれることがあります。
また、「甘草(かんぞう)」を含むため、長期間の服用や多剤併用により、むくみ・高血圧・低カリウム血症などの「偽アルドステロン症」を引き起こすおそれがあります。
防己黄耆湯は体質や症状に合っていれば効果的な漢方薬ですが、「誰にでも同じように効く」わけではありません。
むくみの原因が違えば、適切な処方も変わってきます。
自己判断での継続使用は避け、服用前に専門家に相談し、ご自身に合った処方を見つけることが大切です。
特に、妊娠中の方、利尿剤など他の薬を服用している方、持病のある方は医師や薬剤師に相談のうえでご使用ください。
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体の内側からむくみにアプローチする方法

むくみや水太りは、見た目だけでなく、体のだるさや不調にもつながります。
「防己黄耆湯」は、体の水分バランスを整え、余分な水分をスムーズに排出しやすくする漢方薬。
疲れやすさや冷えが気になる方にとって、体の内側から調子を整える有力なサポートになります。
生活習慣の見直しとともに、体質改善の一歩としてぜひ取り入れてみてください。
<この記事の監修者>

碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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イラスト:にゃたり
