「卒業旅行で行きたい世界遺産」「大人の修学旅行で行きたい世界遺産」それぞれTOP30を紹介
実際に行ってみたくなる人気の世界遺産はどこでしょうか。NPO法人世界遺産アカデミー/世界遺産検定事務局では、2023年11~12月「第54回検定」受検者の「勉強して行きたくなった」世界遺産(https://serai.jp/tour/1189769)とともに「卒業旅行で行きたい」「大人の修学旅行で行きたい」世界遺産のアンケートを取りました。
今回は、「卒業旅行で行きたい」「大人の修学旅行で行きたい」ランキングを紹介します。
卒業旅行で行きたい世界遺産 TOP30
このアンケートは学生を対象に実施。「勉強して行きたくなった」と共通している遺産もあれば、卒業旅行ならではといえる遺産もランクインしています。卒業旅行ということで「みんなで楽しめそう」なイメージが湧く遺産かどうかがポイントになっていそうです。その中から注目の世界遺産をいくつか紹介します。
【2位】パリのセーヌ河岸 <フランス共和国|文化遺産>
知名度の高い遺産ですが、「勉強して行きたくなった」では意外にもTOP20外。一方、こちらのランキングでは2位の人気を集めました。歴史と文化が薫る美しい街並は、やはり学生にとって憧れの的のようです。
【3位】古都京都の文化財 <日本国|文化遺産>
中学・高校生の修学旅行では京都は定番ですが、当時はあまり楽しめなかったという声も……。大人になって知識がついた状態で改めて行ってみたいという声が多く寄せられました。
【6位】ヴェネツィアとその潟 <イタリア共和国|文化遺産>
ヨーロッパ屈指の観光地であるヴェネツィアはパリと同様、卒業旅行では上位にランクイン。さまざまな課題が報じられているため、行けるうちに行きたいという思いもあるようです。
【7位】厳島神社 <日本国|文化遺産>
2023年のG7広島サミットでも注目された厳島神社。海上の鳥居と社殿を一度は見てみたいという意見が集まりました。宮島では訪問税の徴収が始まりましたが、2023年の観光客数が過去最多に迫るなど人気は健在です。
【10位】ローマの歴史地区と教皇領、サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂 <イタリア共和国及びヴァティカン市国|文化遺産>
ここでもヨーロッパの人気観光地がランクイン。特に「永遠の都」の異名をとるローマは古代遺跡が多く残ることもあって、歴史を学んで行ってみたくなったという人も多いようです。
卒業旅行で行きたい世界遺産 1~30位の一覧
写真クレジット(上から):rh2010/Adobe Stock、Richie Chan/Adobe Stock、orpheus26/Adobe Stock、pen_ash/Pixabay、Picturellarious/Adobe Stock
大人の修学旅行で行きたい世界遺産 TOP30
こちらのアンケートは学生以外の大人の方を対象に実施しました。上位の顔ぶれは「勉強して行きたくなった」もしくは「卒業旅行で行きたい」と似ていますが、「負の遺産」がランクインしている点は大人ならではといえるかもしれません。その中から注目の世界遺産をいくつか紹介します。
【2位】アウシュヴィッツ・ビルケナウ:ナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)<ポーランド共和国|文化遺産>
ナチスによる虐殺の歴史を伝える負の遺産です。実際に現場を訪れることで、知識以上の実感を得て教訓としたい、という意見が数多く寄せられ、2位にランクインしました。
【8位】メンフィスのピラミッド地帯 <エジプト・アラブ共和国|文化遺産>
古代エジプト文明の象徴的存在がここでようやく登場。テレビのドキュメンタリーやクイズ番組で紹介されることも多く、大人の知的好奇心をくすぐる遺産といえるかもしれません。
大人の修学旅行で行きたい世界遺産 1~30位の一覧
写真クレジット(上から):PiotrZakrzewski/Pixabay、Parilov/Adobe Stock
【調査概要】
調査目的
本調査(アンケート)は、世界遺産学習が世界遺産に対する関心をどのように広げるのかを明らかにすると共に、世界遺産検定受検者が興味・関心をもつ世界遺産を調査することで、検定教材や制作物、プロモーションの質を向上させ、今後の受検者満足度を高めていくことを目的としている。
【調査対象】
2023年11~12月に実施した「第54回世界遺産検定」の受検者
有効回答数
●勉強して行きたくなった世界遺産 1,422名
●卒業旅行で行きたい世界遺産 461名
●大人の修学旅行で行きたい世界遺産 862名
【調査方法】
インターネット
集計方法:回答者1人当たりの持ちポイントを1ポイントとし、【1ポイント÷回答遺産数】で算出。
調査期間:2023年12月11日~2024年1月7日
出典:世界遺産検定