時計愛好家を魅了する機械式砂紋が広がるダイヤルが美麗
大正2(1913)年に国産初の腕時計を発売して以来、我が国の時計の歴史を紡いできた「セイコー」。100年を超えて同社が継承・研鑽してきた技術と、日本の美意識を注ぎ込んだブランドが「PRESAGE」だ。ゼンマイを動力源とする自動巻き腕時計をそろえ、中でも「Japanese Garden」シリーズは、日本庭園にインスピレーションを受けた美しい意匠が目を引く。
「本作は、デザインが異なる2枚のダイヤルを組み合わせたモデルです。ダイヤルの右半分は、型打ち加工によって枯山水の砂紋を立体的に表現。左半分には和室の丸窓を思わせる穴を空けてあり、内部のムーブメントの動きを目でお楽しみいただけます」と、商品企画部門の竹内大輔さん。セイコーが独自開発したムーブメントの中身、たとえば部品や一部の構造などを見られるのは、時計好きにはたまらない仕様である。
もうひとつ特筆すべきは、ダイヤルの視認性の高さだ。秒針と分針の先端をダイヤル側に曲げることで、目盛りとの距離が縮まり、時刻の読みやすさが向上。細い針の先端のみをわずかに曲げる、確かな職人技が可能にした細やかな配慮である。
和の趣をたたえる洗練されたデザインは、長い時をともに過ごす相棒にふさわしい。
【今日の逸品】
自動巻腕時計 セイコー プレザージュ
セイコーウオッチ
66,000円(消費税込み)