取材・文/ふじのあやこ
日本の非婚化が進行している中でも、離婚を経験後にもう一度結婚に向かう人たちもいる。今回は再び家族を求める人たちに、その理由を伺った。
まどかさん(仮名・43歳)は28歳で結婚。夫は“結婚か別れ”、“離婚か専業主婦”を選択させて、言いなりにさせるような人だった。
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離婚か、子作り協力なしか、の二択で離婚を選んだ
夫だけのための結婚生活を送りたくなかったまどかさんは子どもを希望するも、数少ない夫婦生活では妊娠は望めず。そのことを夫に相談しても軽く交わされるだけだった。だから、夫に「子作りに協力してほしい」と必死に訴えたという。
「情に訴えるつもりで、“あなたとの”子どもが欲しいと言いました。それなのに、その気持ちに寄り添ってもくれず、出てきた言葉は『協力はそのタイミングの月に一度だけ。それが嫌なら離婚でいい』。
そのときは仕事もしていなかったので、月一度のほうを受け入れるしかありませんでした」
月に一度だけ、愛情を感じるには程遠い義務のような夫婦生活にまどかさんは限界を感じ、相手が再び二択を突きつけてくる環境を作り、離婚に至ったという。結婚生活は7年、当時35歳だった。
「夫は常に月に一度を『歩み寄れるのはここまで』と言っていたので、あえて無理に近いような数字を伝えたら、案の定、離婚が選択肢に入ってきました。その場で、離婚を選んでやりました。夫はプライドが高い人なので今さら引くこともできずに、慰謝料無しの財産分与だけで離婚に。離婚は悲しいというよりも、スッとした気分でしたね」
【7年も不妊で悩んでいたのに、二度目は授かり婚。次ページに続きます】