2月22日午後2時。猫の日に、一大発表がなされた。
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ライターI(以下I):登場する猫たちの毛並みなど、リアルな猫の描写が人気を集める猫漫画『俺、つしま』のアニメ化が決定しました!
編集者A(以下A):はい。猫の日である2月22日午後2時に情報解禁です。
I:放映はいつからなんですか?
A:2021年夏に放映開始の予定です。今回、つーさん(主人公つしま)の声を担当するのが大塚明夫さんです。そしておじいちゃんの声は田中真弓さんです。では、『俺、つしま』を知らない人のために概要をどうぞ。
I:はい。『俺、つしま』は、2017年7月からTwitterで始まった猫漫画です。投稿開始当初から何気ない猫のしぐさや毛並みの表現がリアルだと評判を呼んで、どんどんフォロワーさんが増えていきました。
A:私がこの猫漫画はすごい!と感じたのは2017年の9月上旬。単行本1巻の32ページに掲載されているふてぶてしいつーさんを見た時です。
I:その瞬間に書籍化を思い立ち、即、作者に連絡したんですよね。
A:昨日のことのように思い出されます。作者は兄妹のユニットで、妹さんが主にストーリーを担当し、お兄さんが絵を担当しています。長年猫と暮らしてきたということで、何気ない猫のしぐさが秀逸なのも納得です。
I:日々猫たちを観察しているからこその表現ですよね。1巻ではオビに書かれた〈いてくれるだけで幸せ〉という文章が心にしみ込んでくるような物語が反響を呼びました。第2巻は猫版のロードムービーの友情が話題を集めました。
A:猫あるあるも満載で、爆笑シーンも多い。基本はギャグ漫画ですが、爽やかな感動が胸を打つんです。単行本は3巻まで出て累計42万部。読者も小学生から80代までと幅広い層に愛されています。先日も編集部に80代の女性から「毎日読んでいます。早く続きが読みたいです」という内容の電話がありました。涙が出るほどうれしいです。そのほか〈見た目は強そうだけど性格はかわいいつしまが気に入りました〉、〈日常のあるあるが面白可愛く描かれているから〉、〈猫たちがとても可愛く、時に笑い、泣いて、素敵な本でした〉など本当にたくさんの読者から愛溢れるメッセージが届いています。
I:そういう読者の方々もアニメ化決定を喜んでもらえたらいいですね。
A:はい。作者のおぷうのきょうだいさんからも〈原作とは違う世界観や動くつーさんを楽しんでもらえたらうれしいです〉というメッセージが届いています。
I:原作の昭和テイストがアニメでどう表現されるのか、本当に楽しみですね。
A:つーさんのアニメがきっかけになって、すべての猫に幸せになったらいいのにと思います。
公式HP:https:// tsushima-anime.com
編集者A
月刊誌『サライ』に在籍する傍ら『俺、つしま』をはじめ、『ありがとう!わさびちゃん』など猫関連書籍も担当。保護猫2人(匹)と暮らす。
ライターI
猫好きライター。サライjpにて「にゃんこサライ」などを手掛ける。保護猫2匹と暮らす傍らで、保護猫シェルター併設カフェを運営。
『サライ』3月号の特別付録は『俺、つしま』× 歌川国芳「猫づくしマスクケース」