年末も近づき、今年も年賀状の準備を始めたという方も多いのではないでしょうか? しかし、今年の新型コロナの影響は年賀状にも見られるようです。そこで富士フイルム株式会社は、全国の20代以上の子育て世代と祖父母世代の男女計800名を対象に、年賀状に関する意識調査を実施しました。コロナ禍における、子育て世代と祖父母世代の年賀状に対する最新の意識をご紹介していきます。
■子育て世代の家族写真付き年賀状について
まずは子育て世代について見ていきましょう。コロナ禍の年末年始は、例年とは異なり帰省がしづらいことが予想されます。そのような中で、子育て世代が帰省の代わりにやりたいことはなんなのでしょうか? さらに、年賀状についての意識も見ていきましょう。
▶子育て世代が帰省の代わりにしたいこと 1位は「家族写真付き年賀状を送る」
子育て世代600人に「あなたは年末年始の実家への帰省の代わりにどのようなことをしたいと思いますか? 」という質問をしました。結果は、第1位が「家族写真付き年賀状を送る」、第2位が「メールやLINEなどで年末年始の挨拶を送る」、第3位が「テレビ通話などで顔を見て話す」となりました。若年層から年賀状離れが進んでいると言われる昨今ですが、約65%と多くの子育て世代が「家族写真付き年賀状を送りたい」と考えていることが明らかになりました。
▶子育て世代が送りたい理由 第1位「子どもの成長を伝えることができるから」
多くの子育て世代が、家族写真付き年賀状を送る理由はなんなのでしょうか? 調査によると、第1位は「子どもの成長を伝えることができるから」、第2位は「家族が元気な様子を届けたいから」、第3位は「カタチとして手元に残るから」という結果になりました。子育て世代にとって、写真データを送ることやオンライン通話だけではなく、「家族の元気や子どもの成長を“カタチ”にして伝えることができる家族写真付き年賀状」が、年始の大切なコミュニケーションツールになると考えられます。
その他の理由としては、「新年の挨拶を大切にしたいから」「コミュニケーションのきっかけになるから」「特別感があるから」「画像ではない写真をあげたいから」などが寄せられました。
■祖父母世代と年賀状について
続いて、祖父母世代への調査結果についてです。年賀状に対する気持ちや、貰った後の対処を調査しました。
▶祖父母の8割が「家族写真付き年賀状が届くと嬉しい」と回答
祖父母世代に「家族写真付き年賀状を受け取る」気持ちについて尋ねたところ、8割以上が「嬉しい」と回答しました。子育て世代でも、約65%が帰省の代わりに家族写真付き年賀状を送りたいと考えていることから分かるように、家族写真付き年賀状は“送る人も受け取る人にも嬉しいツール”であると言えます。
▶届いた年賀状はどうする!? 約3割の祖父母が年賀状を“飾る”ことが明らかに
さらに、家族写真付きの年賀状が届いたらどうするかについて尋ねたところ、3割が「飾る」と回答しました。男性の内で「飾る」と回答した人は20%に留まったのに対し、女性は38%が年賀状を「飾る」と回答しました。女性は、男性の約2倍年賀状を「飾る」傾向があります。アルバムや箱に大切に保管するのはもちろんのこと、日頃、目にする場所に飾ってもらうことができるのも「写真年賀状」ならではの良さと言えるでしょう。
■2020年は写真が不足!? 7割の家庭で“例年よりも家族写真が少ない”結果に
家族写真付きの年賀状は、コロナ禍の年末年始に送る人と受け取る人の双方にとって嬉しいツールであることがわかりました。しかしながら、子育て世代に今年の家族写真の枚数について尋ねたところ、「例年よりも少ない」と回答した人が7割にのぼり、写真不足の問題があることが判明しました。コロナ禍により、旅行やおでかけなどを控える方が多かったために撮影機会が減少してしまったことが要因と思われます。
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いかがだったでしょうか? 調査結果から、「写真年賀状」は「家族の元気や子どもの成長を“カタチ”にして伝える」年始の大切なコミュニケーションツールとしてニーズが高いことが明らかになりました。人との距離を感じてしまうコロナ禍だからこそ、紙の年賀状が人との距離をより深めてくれるのかもしれません。
【調査概要】
日時:2020年10月10日~2020年10月11日
対象者:①子育て世代(小学生以下の子どもあり、かつ離れて暮らす親あり) 600名
(20代~40代、男女300名ずつ)
②祖父母世代(離れて暮らす子ども夫婦・孫あり) 200名
(50代~70代以上、男女100名ずつ)