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地味に凄い!あのパナソニックを100年支え続けた大ヒット商品とは

写真・文/石津祐介

今年で創業100周年を迎えるパナソニック。生活家電をはじめ住宅設備や映像製品など、そのラインナップは多岐にわたる。その多くのプロダクト中でも、創業商品であり大きな躍進を遂げる原動力となった配線器具を製造する三重県の津工場を訪ねた。

様々な配線器具が製造される津工場

今なお年間10万個を製造するベストセラー

松下幸之助が、今から100年前の1918年3月に妻と弟の3人で始めたのが、現在のパナソニックの前身となる松下電気器具製作所だ。当時の社屋は大阪の大開町にあった。

創業初の製品となるのが「アタッチメントプラグ」だ。当時の一般家庭は、電力会社から電灯用ソケット1口のみを与えられていた。アタッチメントプラグは、そのソケットからアイロンなどの家電製品に電気を供給するためのものだ。その後、1口のソケットを電灯と家電用に分ける「2灯差込プラグ」や「2灯用クラスタ」を売り出し、当時のヒット商品となった。二股のソケットは、100年経った今でも、年間10万個を製造する定番製品となっている。

工場の敷地内にある配線器具記念館

1918年の創業製品となったアタッチメントプラグ

写真左から「アタッチメントプラグ」、「2灯差込プラグ」、「2灯用クラスタ」

記念館では、当時の家庭の配線器具を再現し展示している

配線器具の中核、三重県の津工場

パナソニックグループで、照明や配線、住宅設備や空質機器などを展開するエコソリューションズ社。その中で、創業商品である配線器具を製造するのが津工場だ。

日本の住宅着工数は1970年代の190万戸に対し、2010年代は89万戸と減少しているにも関わらず、配線器具事業は販売を伸ばしており、売り上げは1950年代に比べ約28倍で推移しているという。

その時代ごとに商品戦略を展開し、現在ではより高い品質で提供し高付加価値化することにより成長し、市場を牽引している。

その時代ごとに戦略を打ち出し、コンセプト化した製品群

グローバル展開する配線器具

配線器具は、9カ国で11拠点でグローバル展開しておりアジアを中心に世界60ヶ国以上で販売している。1980年代までは輸出中心であったが、1990年代には販売会社を設立し、中国、アジアへの生産シフト。2000年以降は、アジアの各地でM&Aを行い地産地消型の展開を行っている。2020年には、市場を拡大し現在の世界シェア2位から1位を目指すという。

各地で生産される配線器具も展示され、その国や地域のニーズに合わせた製品が紹介された。

中国で展開する、高級配線器具「LEVELART」シリーズ

中東では、お国柄か配線器具もゴールドカラー人気という

・効率化が図られた工場

津工場は、約10万㎡の敷地で約1万品番の製品を製造しており、従業員数は協力会社を併せると約1,600人となっている。工場内では24時間の生産体制が敷かれており、自動化されたラインで材料の加工から成形、組み立てが行われており、年に8,500万個が生産されている。

配線器具製造棟では、1階で金属加工、4階で成形加工が行われ、それぞれ製造されたパーツは自動組立が行われる2階へと運ばれ、そこで製品となる。

材料がプレス機へと流れ、加工されていく

材料が、端子に加工される工程

自動化が進む工場だが、機械のメンテナンスは手作業で行われる

樹脂を成形し、加工するライン。工場では91台の成形機を保有している

樹脂は成形され、バリを取り仕上げが行われる

成形されたコンセント

成形されたパーツは、自動運転の無人搬送車で運ばれる

各階で作られたパーツが集められ、それぞれ搬送機によって運ばれて行く

運ばれたパーツは、組立装置で自動で組立られる

組み立てられたスイッチが、自動ラインを流れていく

梱包作業にはロボットアームが使われている

パナソニックの発展を支えた配線器具。そのマザー工場となる津工場は、商品設計、評価、生産の技術と一貫生産が合わさる「ものづくりの思想」によって成り立っているという。

日々、何気なく目にするスイッチひとつにも、その思想が込められているといえよう。

写真・文/石津祐介
ライター兼カメラマン。埼玉県飯能市で田舎暮らし中。航空機、野鳥、アウトドア、温泉などを中心に撮影、取材、執筆を行う。

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