一風変わったバリの年末年始。大晦日は悪魔をおびき寄せる「オゴオゴ祭り」が夕方になると始まります。町内の人たちが1カ月がかりで作った大きな悪魔のハリボテを見に、街へ出てみました。

 

出発を待つ悪魔たち

バリの大晦日は、商店街も昼にはシャッターを下ろし、街の人たちもカラフルな衣装に着替えて、お祭りの準備をします。

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路地を歩いていると道の真ん中に、「これぞ、うちの町内の悪魔!」とばかりに、長くとがった牙や、のびた舌、鋭い爪を持つ妖怪や鬼の顔をした悪魔たちが、出番を待っています。

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どの悪魔もユーモラスで思わず笑ってしまいます。しかし、いったいなぜ、こんな悪魔のハリボテであるオゴオゴを1カ月もかけてバリの人たちは作るのでしょう? 

それは悪魔をおびき寄せるためなのです。この日、バリヒンドゥーの冥界マヤ神が大掃除を行なうので、悪霊たちは冥界から地上に追い出されてくるそうです。冥界でも大掃除とは何だかほほえましいですね。前回の「バリ島のニュピを楽しむ旅 その1」でも少し触れましたが、冥界からやって来た悪魔を追い出そうと、各家庭でも太鼓や鍋を木の棒で叩いて悪霊を家の外へと追い払います。

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そして、悪霊が好きなものを通りにお供えします。家庭を追い出された悪霊たちは、通りで宴会でもしているのでしょうか?

 

 

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