■日本では見かけない珍しい食材とは?
向かったのは、スタジオのすぐそばにあるチョウラスタ市場。その周辺には露天がびっしり並んでいます。築地で言えば場外のような場所ですね。
マンゴーにパパイヤ、ドリアンに似たサワーソップ、まるでピーマンのようなローズアップルなど、おなじみのフルーツから珍しいフルーツまで、どれも新鮮そのもの。
ペーターさんが手にしているのはドラゴンフルーツ。ちょうど食べごろのようです。さあ、いよいよ二階建ての場内へ。香辛料専門店に立ち寄ると、ペナン特産のナツメグが山と詰まれていました。店のおばちゃんが「匂いをかいでみなさい」とつまんでくれたのですが、これは…コカコーラの香り! 小さい頃、コカコーラは何が入っているのだろう?と不思議に思っていたのですが、ナツメグジュースだったんですね。
魚コーナーに足を踏み入れると、先に行っていたペーターさんが嬉しそうに見せるのはサメ! もうお亡くなりになっているはずですが、今にも噛み付きそうな恐ろしい顔をしています。グレイシャークという種類で主にフライにして食べるそう。
野菜コーナーから肉コーナーへ。日本では見かけない珍しい野菜や肉の部位が売られていて、庶民の台所はいくら見ていてもあきません。ペナンの市内にはいくつかの市場がありますが、食肉市場ではイスラム教徒のために、作業前にお祈りをする「お祈り係り」を雇っているそうです。外国の観光客が増え、ハラール料理が注目される日本の市場でも、そのうち「お祈り係り」の募集があるかもしれません。