中国人とマレー人の子孫、プラナカンが暮らすペナン島。街を歩けば異国文化が融合したエキゾチックなお屋敷や生活用品を見ることができますが、優しい味がする伝統のニョニャ料理も覚えて帰りたいと、今日はジョージタウンにあるナズリナさんのキッチンスタジオにおじゃましました。
■クッキングは朝の市場での買出しから
ココナツミルクやハーブをふんだんに使うマレーシアの料理はスパイシーだけど優しい味。タイ料理ほど辛すぎず、中華料理よりもまろやかです。特にニョニャと呼ばれるプラナカンの女性が作るニョニャ料理は繊細で上品。昨夜、専門のレストランではじめて食べたとき、その奥の深さにうなりました。
特に煮込み料理の複雑な味ときたら…。このうまい料理を日本でも食べたいけれど、東京でニョニャ料理の店なんて聞いたことがありません。レストランがないなら、料理を覚えて帰るまでです。ペナン島には、お料理教室がいくつかありますが、料理が下手な私でも丁寧に教えてくれるというジョージタウンのキッチンスタジオ「Pickles & Spices(ピクルス&スパイシス)」へ向かいました。
料理研究家のナズリナさんとスタッフのペーターさんが迎えてくれ、さあ、お料理!とエプロンに手をかけたら、クッキングは市場に買出しに行くところからスタートなのだと外に連れ出されました。