■旅のはじまりは船に揺られて
バンコクの朝は日の出前から始まります。日本では日が高くなってからノソノソ起き出す私ですが、タイでは自然と早く目が覚めます。正確には、車のクラクションや屋台の呼び声に「起こされる」のですが。
ホテルで朝食をとったら、さっそく街へ。バンコクにはたくさんの観光地があるけれど、タイに初めて来た人には、ワットポー(寝仏寺)がおすすめです。日本の仏像は、立ち姿かあぐら姿が多いのですが、ワットポーの仏像はゴロンと横に。
慌ただしい日本人観光客に、「急ぐな、焦るな」という仏の声が聞こえてきそう。巨大な金色の寝姿にも圧倒されますが、足の裏の細工も見事。日本では、なかなか仏さまの足の裏を見ることもないですから、ここはじっくりと拝見しましょう。
寺院のなかには、本格的なマッサージが受けられる施設も併設され、まさに極楽寺。たくさんの煩悩としつこい肩こりに悩む人には、一石二鳥のありがたいお寺といえます。