お正月に新たな年の平安を願い、神社や寺院から授かるお札。だが、祀り場に困り、やむなく玄関や棚の上に無造作に置いてしまうということはないだろうか。昔は当たり前のようにあった神棚も、核家族化が進む今日では備えがなく、祈祷された大事なお札は家の中で行き場をなくしているのが現状といえよう。そこで、お札を大切に祀りたいという想いに応えてできたのが桐工芸の老舗・箱長のお札立てである。
「本品のコンセプトは神様の家を作ることです。庇が屋根となって埃を防ぎ、お札が倒れないようにと付けた転倒防止枠は家の門を表します。また、お札をのせるための土台は部屋の床。神様が寛げるようにとの願いが込められています」と社長の宮田健司氏。
素材は総桐で、釘を一本も使わずに作られている。神様の宿る宮として高級感のある質感は申し分ないだろう。さらに、調湿性に富んだ桐がお札を湿気から守り、よりよい状態を保つ。また省スペースでも飾れるように、背面に壁掛け用の穴が空いているため、壁や柱に掛けられる。もちろん自立するので棚の上に置くことも可能だ。
神聖な神の住処は、長きにわたり時代に合った桐製品を生み出し続けてきた桐職人の技と想いの結晶といえる。
【今日の逸品】
桐の手作りお札立て
箱長
5,280円~(消費税8%込み)