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【義家族との間】血の繋がらない2人目の父がしてくれたこと。そして、弟たちを守るために決めたこと~その1~

取材・文/ふじのあやこ

家族の中には、血縁のない『義(理の)家族』という間柄がある。結婚相手の親族関係を指すことが一般的だが、離婚件数が増える現在では、親の再婚相手や、再婚相手の連れ子など、家族の関係は複雑化している。血のつながりがないからこそ生じる問題、そして新たに生まれるものも存在する。義家族との関係を実際に持つようになった当事者にインタビューして、その時に感じた率直な思いを語ってもらう。

1人目の父親とは死別、2人目は弟、妹を残して急にいなくなった

今回お話を伺った、康弘さん(仮名・36歳)は、現在埼玉県で一人暮らし。仕事は飲食店のキッチンスタッフをしています。康弘さんは学生の頃から結婚はしないと決めているとのこと。その理由に、母親、そして弟、妹たちの存在をあげます。

「母親はバツ2で、弟と妹は同じ父親なのですが、僕と一番下の弟は違って、父親は今まで3人いました。父親が代わる度に少しずつ子どもたちは傷つきます。今は1人の母親、そして兄妹を僕が一生守っていきたいと思っています」

康弘さんは埼玉県出身で、前述した通り、母親と4歳下と11歳下に弟、5歳下に妹のいる5人家族。過去にいた父親は3人。1人目である康弘さんの実父とは死別だったと言います。

「本当に小さい時の記憶でしか残っていなくて、存在は知っているというぐらいです。でもそれも自分の記憶なのか、写真で見ていた顔を自分の思い出の一部として記憶してしまったのかはわかりません。父は僕が3歳の時に病気で亡くなってしまいました。その時は当たり前だけど、残されたのは、僕と母親の2人きりで。悲しいという気持ちもありましたが、どちらかというとおっとりしていた母親が、ブワーッとまくし立てるみたいに話すようになったことが少し怖かったことを覚えています」

その後、母親は康弘さんが5歳の時に再婚、弟と妹が誕生します。新しい父親は康弘さんにも優しく、兄妹仲も良好。しかし、ある日突然父親は家を出て行ったそう。

「両親の仲が悪くなっていくのはなんとなく気づいていましたが、僕たちの前で両親がケンカしていた記憶はなくて、そこまで関係がこじれていたのは、父がいなくなるまで知りませんでした。義父は僕にもすごく優しい人で大好きだったけど、いなくなった時に寂しいとは、正直あまり思いませんでした。それよりも、悲しむ弟、妹の面倒を今以上に見なければと、変な使命感みたいなものがありました。

2番目の義父との離婚の詳細は、母親から父が浮気したと聞かされています。義父とは大きくなってからたまに会う関係が続いているのですが、義父から離婚の理由について話を聞くことはありません。弟や妹にとっては実父なので、僕が2人を父の元に連れて行ったりしているうちに僕が一番意気投合してしまって。結婚していた時より、大人になってからのほうが仲良しですね」

【次ページに続きます】

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