受験シーズンの到来まであと2か月。受験生の親や教育関係者など、受験生を中心にその周辺も本番に向けてムードが高まっていくだろう。多くの受験生が塾に通っているが、その塾に対する満足度はいかほどか? スクール専用業務管理&コミュニケーションアプリ「Comiru(コミル)」が、塾に通う子どもを持つ保護者400名を対象に「塾への満足度調査」を実施した。この調査は退塾経験者200名、退塾未経験者200名へ行っており、結果からは退塾の原因や退塾につながりやすい不満点が浮き彫りとなった。早速、調査結果をみてみよう。
塾選びの際に重視する点TOP3は「通いやすさ」「カリキュラム」「相性」
一方、「入塾後にギャップを感じた」と答えた人が半数以上
子どもの塾を選ぶ際に重視したことのTOP3は、「家から近いか、通いやすい(59.0%)」、「子どもに合うカリキュラムがある(58.3%)」、「先生と子供の相性が良い(48.0%)」だった。
一方、入塾後にギャップを感じたと答えた人は53%と半数以上。ギャップを感じたことTOP3は「価格」「カリキュラム」「先生と子供の相性」だった。
退塾経験者の4割以上が、塾からの「報告頻度」に不満
「学力・成績向上」への不満を上回っており、退塾につながる要因に
過去に退塾した塾について満足度をたずねたところ、「やや不満」「非常に不満」と答えた人が最も多かった項目は「指導内容・塾での様子・苦手なところの報告頻度(合計41.5%)」。「学力・成績の向上」よりも不満を感じている人が多く、退塾に繋がる不満要因となっている可能性が高いようだ。
月1回以上、保護者面談がある人はわずか13.5%
退塾の要因になるにもかかわらず、
多くの塾が保護者とのコミュニケーションをおろそかにしている
塾との面談頻度については、「月に1回程度(6.0%)」「週に1回程度(1.0%)」、「週に数回(1.5%)」、「都度実施(5.0%)」と、月1回以上、保護者面談がある人はわずか13.5%・退塾の要因になるにもかかわらず、多くの塾が保護者とのコミュニケーションに時間を使えていないという実態が判明した。
保護者への連絡手段は未だにアナログが主流
メールは20%以下、LINEに関しては5%以下
塾からの保護者への連絡方法は「子供が持ち帰るプリントや手紙」が56.5%と最も多く、電話や郵送物を合わせるとアナログな連絡手段を取っているケースが7割を超える。
「メール」は19.5%、「LINE」を活用している塾はわずか4.8%にとどまった。
退塾の理由としては、塾からの「報告頻度」が大きく関係しているようだ。塾を選ぶ際、通いやすさや金銭面に目が行きがちだが、今回の調査結果を参考に、塾と保護者のコミュニケーションはどのようにとっているかにも注目してみてほしい。
文/鳥居優美