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【娘のきもち】今まで放任だったのに、専門学校に進みたい私を許さなかった父。父親は会話が成立しない人なんだと認識した学生時代を過ごし~その1~

取材・文/ふじのあやこ

近いようでどこか遠い、娘と家族との距離感。小さい頃から一緒に過ごす中で、娘たちは親に対してどのような感情を持ち、接していたのか。本連載では娘目線で家族の時間を振り返ってもらい、関係性の変化を探っていきます。

「孫を見た時の父の満点の笑顔は今でも忘れられません。やっと安心させられたんだなって思いました」と語るのは、真弓さん(仮名・38歳)。彼女は現在、大阪で1児を育てながら、ドラックストアで働く兼業主婦です。胸までありそうな長い黒髪を後ろに束ね、黒のプルオーバーにベージュのワイドパンツを合わせています。七分袖から見える手首は細く、スレンダーな女性です。

放任主義の父親が見せた頑固な姿。受け止めることができず、父との会話を避けるように

真弓さんは大阪市外の出身で、両親との3人家族。父は50歳を迎えるまでアパレル関係の営業として勤めており、母親は子育ての合間にパートに出たり、趣味であった洋裁の作品を展示会などで販売していたと言います。

「両親の出会いは母の友人の兄が父で、紹介ではなくたまたま友人が連れてきた友達が母だったみたいです。友人の兄といっても実は母親の方が1歳年上。母の趣味である洋裁の習い事で出会った、年の離れた友人だったみたいですね。実家は父方の祖父が建てた家で、幼稚園から小学校2年までは父の転勤で関東に居たんですが、それ以外はずっと大阪に今もあるその実家で過ごしていました」

母親はそれなりに干渉してきたそうですが、父親は高校卒業まで成績や、異性交遊なども気にしてきたことはなかったそう。真弓さんも祖母との関係が良くなかったことしか覚えてないと語ります。

「母親と父方の祖母の折り合いが良くなくて、私も祖母が嫌いでした。物心がついた頃には祖父は他界していて、祖母と一緒に暮らしていたんですが、気ままな人で、遊んでくれたり、どこかへ一緒に出掛けた記憶も一切ありません。祖母も私が30歳の時に亡くなったんですが、最後まで私に構ってくれた記憶はなく、私の中のおばあちゃんは別に暮らしていた母方の祖母のイメージしか残っていませんね」

真弓さんは高校卒業後は母親の影響もあり、服飾の専門学校への進学を希望します。しかし今まで一切行動に口出ししてこなかった父親が大激怒。後に短大に進学しますが、四年制大学を最後まで希望していた父親とは長期間揉めたそう。この期間に父親のことをわかり合えない相手なんだと認識したそうです。

「父の中には大学生活がとても楽しい思い出として残っているみたいで、それを無理やり私に押し付けてきた。それに母親も自分が高卒なので私に大学を出てほしかったようで、家に味方はいませんでした。私がいくら行きたい学校のパンフレットを見せたり、なんで服飾に進みたいかを話そうとしても父は聞く耳を持ってくれませんでした。会話が全く成立しない、踏み込んだ話もできない相手だと父のことを思いましたね」

娘の彼氏の存在に気づいた父。しかし面と向かって聞くことができず、母親を仲介して干渉してくるように

父との日常会話がなくなったことを見かねた母親は、短大卒業後の専門学校進学を約束してくれたそう。しかし短大卒業の数か月前に父の勤める会社が別会社に吸収され、父は再就職を余儀なくされます。そのことで家族の話し合いがあり、真弓さんは両親から説得を受けます。

「『卒業したら働いて家にお金を入れてほしい』と言われました。それを言われた時は少し悲しくはあったものの、仕方ないという諦めの感情が強かったですね。私はひとりっ子なので、行く行くは両親の面倒を見るつもりでいました。なので、親を助けることは兄弟がいないと決まった時から覚悟していたのかもしれません。

それから私は短大の時にアルバイトをしていた飲食店に就職しました。当時は友人も専門卒や高卒の子が多かったので、大学生の子たちよりお金を稼いでいることに満足していましたね。高校の時からアルバイトはしていて、その時から働くことは好きだったので」

20歳の時、勤め先で同じく正社員の3歳上の彼氏ができたそう。今まで高校生の時にも彼氏はいたそうですが両親からの干渉は一切なし。今回も秘密はしていないものの自分からの発言はしなかったと言います。しかし、真弓さんが体調を崩して仕事を休んだ時に彼は実家まで連絡もなしに見舞いに来てしまい、そのことで両親に彼氏の存在がバレてしまいます。

「彼氏の存在は何も聞かれなかったので言わなかっただけ。聞かれたら正直に言ったと思います。あの時もただの風邪で、熱が高かったので休ませてもらっていただけなんです。彼は仕事終わりに来ちゃったんですよ。その時は母が対応してくれて奥の居間にいた父との対面はなかったと思います。しかしそこから外泊などの時には誰となのかを聞いてくるようになりましたね。母親を通して。

そして、私は3年後の23歳の時にその人と結婚しました。彼が父と会話を交わしたのは結婚の話が出てから。お互い接客や営業職をしていたこともあり、外面では仲良くやっていました。でも、反対はしないもののどこか彼のことが気に入らなかったみたいで、その父親の悪い予感は後々当たることになります……」

結婚生活は予期せぬ状況で終了。その事態に心が病みそうになった娘を両親は守り続けてくれた。

~その2~に続きます。】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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