母親の恋愛を必死で阻止していた理由は、父親のお金

喜美子さんは中高一貫校に進学しており、学費も高額だった。母親は仕事をしていたが、1人でその学費をまかなえると思えず、父親が援助していることは想像にたやすかった。だからこそ、自分の生活を守るために、父親と母親の関係を継続させなければいけないと思っていたという。

「父親には別の家族がいて、私たちにはなかなか会いに来ないことから、私たち家族との関係は簡単に切れるものだということを理解していました。父親の仕事は詳しく聞いたことはないけれど、家庭を2つも持てるということは経済力がある人なんだろうと、私の学費もきっと父が払っていると思いました。

打算的ですが、両親には仲良くしてもらわなければいけないと考えていました。母親が父親以外で女性の顔をするときには、意図的に邪魔をしていました」

母親の職場の飲み会などで女性らしい雰囲気になるときには、学校を早退したり、母親の職場に連絡したりしていたそう。

「言葉にはしにくいんですが、服装はそのままでも、母親の表情が少し鮮やかになったり、湿っぽい雰囲気を感じるときがあったんです。父親がいないのに、父親が来るときと同じような雰囲気になったときには注意が必要でした。なんとなく前日からそんな雰囲気を感じることが多かったので、そんなときは翌日の学校を早退したり、学校から母親の会社に電話したりしていました。会社の人たちは、私から電話すると、母親の意思とは関係なく、飲み会に参加せずに子どもの元に帰れと言ってくれるから。母親は毎回帰って来てはくれるのですが、不機嫌なときもありました。そんな母親の顔を見て、私は満足感を感じていました」

付き合っていた男性の浮気相手に降格したことがきっかけで、結婚しないことを決意する。【~その2~に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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