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日本における最難関大学である「東京大学」。東大生というと、知的でロジカルなイメージが持たれていますが、果たして「占い」に対してどのような認識を抱いているのでしょうか?
今回、株式会社ALICORN(http://alicorn.co.jp/)が運営する女性向け占いメディア「Callat media(https://uranai.callat.jp)」は、現役東大生102人を対象に占いの利用状況や占いに対する考え方を調査しました。
東大生の占い利用状況を徹底的に深掘ります。
【質問内容】
1.あなたは占いを信じていますか?
2.上記の回答理由を20文字以上で教えてください
3.有料で占いを受けたことがありますか?
4.無料で日常的に利用している占いコンテンツはありますか?
5.おみくじを毎年引きますか?
6.誰かに相談したい悩みを抱えていますか?(恋愛、就活、etc)
7.悩みを抱えている時は、どのように対処しますか?
東大生の約7割は占いを信じていない
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「あなたは占いを信じていますか?」という質問に対して得られた回答は上記のようになりました。東大生の約72%は占いを信じていない派のようです。
また、文系学科と理系学科に分けて回答を集計し直しても、占いを信じていない人の比率に統計的な有意差は認められませんでした。
以下ではさらに「占いを信じていない派」「占いを信じている派」に分けてそれぞれの理由を深掘っていきます。
占いを信じない理由は「科学的根拠がないから」が最多
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占いを信じない派の人にその理由を自由記述で質問した結果、最も多かった回答は「科学的根拠がない・論理が不明瞭だから」という趣旨のものでした。以下ではその回答を一部抜粋して紹介します。
占いの結果がどうして信憑性があるものなのかを論理的に説明することが難しいから。(男性/教養学部理科一類)
胡散臭いから。心理学等のエビデンスに基づいたものならまだしも、星座占いや血液型占いなどは何を根拠に言っているのか全く分からない。なぜ信じられるのか疑問に思う。(女性/教養学部文科三類)
また、次いで多かったのが「誰にでも当てはまるようなことを言っているように感じるから」という趣旨の回答でした。
根拠が不明確で、なんとでも言えるから。バーナム効果を駆使しているように思えるから。(女性/工学部都市工学科)
間違ってるわけではないと思うが、「その確率が高い」程度のものを確実であるかのように見せるものだと思っている。(男性/教養学部文科一類)
その他の回答としては、「占いが当たったことがないから」「占いはあくまで自分の決断のためのツールの1つにすぎないから」「興味がない」などの趣旨の回答が得られました。
占いを信じる理由は「適度に信じることで日常が楽しくなる」が最多
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占いを信じる派の人にその理由を自由記述で質問した結果、「適度に信じることで日常が楽しくなるから」という趣旨の回答が最多でした。
信じた方が、結果が良くても悪くても、この先の人生に希望が持てると思ったため。(男性/教養学部理科一類)
適度に、影響され過ぎない程度に信じているとワクワクするから。(男性/経済学部経営学科)
また、他の理由としては、「心の支えになるから」「日常の決断の参考になるから」「占いが当たっていると感じることがあるから」という趣旨の回答が得られ、そのいずれにも当てはまらない回答もありました。以下ではその回答のうちいくつかを紹介します。
【心の支えになるから】
調子が悪い日の朝など、占いに頼ってしまいたい時があるから。(男性/教養学部理科一類)
【日常の決断の参考になるから】
決断の後押しや行動の見直しなど、自分のためになりそうな結果は参考にしている。(女性/文学部人文学科)
【占いが当たっていると感じることがあるから】
手の占いでの占い結果が自分の性格とか行動パターンに当てはまっていることがあるため。(男性/教養学部文科一類)
【その他】
スポーツをやっていて何かしらの力が働いてることを感じていて少しだけ神様の力的なものを信じられるため、似たような占いも少し信じている。(男性/経済学部経営学科)
東大生の約9割は有料で占いを受けたことがない
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「有料で占いを受けたことがありますか?」と言う質問に対して、対面占い・チャット占い・電話占い等の有料占いを利用したことがある人は東大生のわずか10%で、約90%は有料で占いを利用したことがないという結果が得られました。
少々話題が逸れますが、有料占いの利用動機としては
1.悩みを相談したい
2.観光・エンタメの一環(旅行先での対面占いなど)
の2軸が考えられ、有料占いの利用者の割合としては前者の方が多いというのが個人としての見解です。
前者の動機に関しては、東大生はそもそも他人に相談したいほどの悩みを抱えていないケース、また、悩みを抱えていたとしても自己解決ないしは友人等に相談することで解決するケースが多いので、有料占いを利用したことがある人は東大生のわずか10%という結果が得られたのではないかと考えています。
ただ一方で、「実際に有料で占いを受けたことがない」にもかかわらず、「占いを信じない」層がマジョリティを占めているのは、ある種「食わず嫌い」のような印象も受けます。実際に対面で占いを受けてみるという体験をすれば、占いに対する認識が変わる層も一定数いるのではないでしょうか。
無料でも日常的に占いを利用しない割合は約7割
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「無料で日常的に利用している占いコンテンツはありますか?」という質問に対しては上記のような結果が得られました。約70%の東大生が無料でも日常的に占いは利用していないようです。
無料で日常的に占いを利用している東大生のうち、最も利用が多い媒体はテレビの占いコーナーで、次いでWeb上の無料占いコンテンツ、 TikTok・YouTube等SNSの占いコンテンツ、雑誌の占いコーナーという結果になりました。
一方でおみくじに関しては肯定的
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「おみくじを毎年引きますか?」という質問に対しては、上記のような回答結果が得られました。毎年引く人が過半数以上を占め、毎年ではないが引く人も含めると約85%の東大生がおみくじは引く派のようです。
おみくじも広義には占いの一種だと捉えられますが、東大生は占いには懐疑的な一方で、おみくじは引くようです。この理由としては、結果を信じているかどうかはさておき、シンプルに初詣や神社参拝などが日本の伝統行事として広く浸透しているためだと考えられます。
東大生の悩みを抱えているときの対処法
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前述した、占いを利用する動機の1つの「悩みを相談したい」に関連して、「恋愛・就活など誰かに相談したい悩みを抱えていますか?」という質問をしたところ、「はい」「いいえ」ともに50%という結果が得られました。
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さらに、「悩みを抱えている時は、どのように対処しますか?」という結果に対しては上記のような回答が得られました。以下が選択肢になります。
・友達や家族に相談する
・自己解決する
・SNSやフォーラムでアドバイスを求める
・趣味や運動でストレス発散する
・占いを利用する
・特に行動は起こさない
・その他
最も多かったのが「友達や家族に相談する」で、次いで「自己解決する」「趣味や運動でストレス発散する」「特に行動は起こさない」「SNSやフォーラムでアドバイスを求める」という結果になりました。
そして、悩みの解決方法として「占いを利用する」を選択した人は1人もいませんでした。東大生は何らかの悩みを抱えた場合、自己解決を試みるか、周囲に相談するケースが多いようです。
※文中小数点以下は切り捨てで表記。
【調査概要】
調査期間:2024年4月
調査主体:株式会社ALICORN
調査対象者:現役東大生102人
有効回答数(サンプル数):102名(男性73名 女性29名)
調査方法:Google Formによる調査
文系学科 48人 47.06%
理系学科 54人 52.94%
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000122207.html
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