LINEを長く使っていると、「なんだか動きが遅くなった」と感じること、ありませんか? 実は、その原因の一つが「書類とデータ」。知らず知らずのうちにたまってしまい、LINEの動作に影響を与えることもあります。
この記事では、その「書類とデータ」とは何なのか、そしてどのように管理・削除できるかを、わかりやすく解説します。
※この記事では、Androidを例に解説しますが、iPhoneでも大きく変わることはありません。
目次
LINEの容量が増える理由とは?
LINEの書類とデータを削除する方法
LINEのデータ容量を減らすための工夫
LINEの容量削減時に気をつけるポイント
最後に
LINEの容量が増える理由とは?
LINEを使い続けていると、アプリ内で保存される「書類とデータ」がスマートフォン(以下、スマホ)のストレージを圧迫します。
このデータには、送受信された写真や動画、キャッシュ、そしてトーク履歴などが含まれます。では、これらのデータがどのようにスマホに影響を与えるのかを見ていきましょう。
LINEの「書類とデータ」とは何か?
LINEの「書類とデータ」とは、キャッシュ(※)やトークの履歴、送受信された画像や動画などのメディアファイルのことです。これらはLINEの動作をスムーズにするために一時的に保存されていますが、蓄積されるとスマホの容量を圧迫し、アプリが重くなる原因になります。
(※)キャッシュ:アプリの動作を高速化するために、一時的に保存されるデータのこと。
書類とデータがスマホに与える影響
LINEの書類とデータがたまると、スマホのストレージ(※)を圧迫し、動作が遅くなる原因になることがわかりました。
特に写真や動画などの大きなファイルが多いと、数GB(ギガバイト)のデータを占めることもあります。ストレージの残り容量が少なくなると、LINEだけでなく、他のアプリやスマホ全体のパフォーマンスも低下します。こうした状況を防ぐためには、定期的に不要なデータを削除することが大切です。
(※)ストレージ:スマホにデータを保存するための領域です。容量が限られているため、定期的な整理が必要になります。
LINEの書類とデータを削除する方法
LINEの書類とデータを削除することで、スマホの容量を確保し、動作を改善できます。ここでは、書類とデータの削除方法について説明していきましょう。
書類とデータ削除方法
LINEアプリ内から簡単に、書類とデータを削除できます。不要なデータを削除することで、ストレージの容量を確保し、スマホの動作を軽快に保つことが可能です。操作手順は以下の通りになります。
1.LINEアプリを開き、ホーム画面の「設定(歯車アイコン)」をタップします。
2.「トーク」をタップします。
3.「データの削除」を選択します。
4.キャッシュ・写真・動画など削除したいデータの種類を選び、不要なデータを削除します。
※何が自分にとって不要なのか、削除するデータは慎重に選びましょう。削除する前に写真などをバックアップしておく方法については後述します。
LINEのデータ容量を減らすための工夫
書類とデータの削除だけでなく、普段からの工夫でLINEのデータ容量を減らすことが可能です。ここでは、いくつかの実用的な方法を紹介します。
不要なトークデータの削除方法
古いトークルームや、もう使わないトーク履歴を削除することは、LINEを快適に使うために有効です。トーク履歴がたまりすぎると、スマホのストレージを圧迫し、動作が遅くなる原因になります。不要なトークルームの削除手順は以下の通りです。
1.LINEアプリを開きます。
2.トーク一覧画面で、削除したいトークルームを長押しします。
3.「削除」をタップして完了です。
一方、特定のメッセージだけを削除したい場合は、トークルーム内の削除したいメッセージを長押しします。そして、「削除」を選択してください。
LINEスタンプや着せかえの管理方法
LINEでダウンロードしたスタンプや着せかえは、使わなくてもスマホの容量を占めることがあります。不要なスタンプや着せかえは削除をすることで、スマホのストレージを節約可能です。以下の手順で管理することができます。
【スタンプ】
1.LINEアプリを開きます。
2.「設定」から「スタンプ」を選択します。
3.「マイスタンプ編集」をタップします。
4.削除したいスタンプの左側にある「−」アイコンをタップします。
5.「削除」を選びます。
【着せかえ】
1.LINEアプリを開きます。
2.「設定」から「着せかえ」を選択します。
3.「マイ着せかえ」をタップします。
4.画面右上の「編集」を選択します。
5.不要な着せかえの右上の「−」アイコンを選び、「はい」を選ぶと、削除されます。
これにより、必要なものだけを残し、スマホの容量を効率よく使うことができます。
LINEの容量削減時に気をつけるポイント
データ削除の際には、いくつかの注意点があります。誤って必要なデータを削除しないよう、確認しておくことが大切です。
キャッシュとトークデータの違い
キャッシュとは、アプリの動作をスムーズにするために一時的に保存されるデータのことです。例えば、画像や動画を再度表示する際に読み込み時間を短縮する役割を果たします。キャッシュを削除しても、アプリの動作やトーク履歴には影響はありません。
一方、トークデータは、LINEで送受信したメッセージや画像、動画などの重要なデータです。これを削除すると、その内容は完全に失われてしまいます。大切なトークデータは、バックアップを取っておきましょう。バックアップの取り方については、次の項でご紹介します。
重要なデータを誤って削除しないための対策
LINEで誤って重要なデータを削除しないためには、いくつかの対策を講じることが大切です。特に写真やメッセージなど大切なデータを守るためには、定期的なバックアップと削除前の確認が必要になります。
バックアップの定期実行
LINEには、トーク履歴をクラウドにバックアップする機能があります。設定画面から「トーク」→「トークのバックアップ・復元」を選択し、定期的にバックアップを取ってください。
削除前に確認
削除する前に、データが本当に不要かどうか慎重に確認する習慣をつけるといいでしょう。
重要データの保護
特に大切なメッセージや画像は、スクリーンショットで残したり、画像をダウンロードしたりするのもおすすめです。
最後に
LINEの書類とデータは、気づかないうちにスマホのストレージを圧迫します。定期的なデータ削除や管理を行なうことで、LINEの動作を快適に保つことが可能です。
この記事で紹介した方法を活用し、スマホを軽快に使い続けるための、一助になれば幸いです。
●執筆/三鷹 れい(みたか れい|京都メディアライン・https://kyotomedialine.com FB)
プログラマー。中小企業のDX化など、デジタル分野での支援をしている。主な開発分野はバックエンド・フロントエンド・アプリ。その他、歴史などの人文系にも興味を持つ。