退職後の老後生活。快適なものにするために、より住みやすい住まいへと住み替えを検討する人も多いのではないでしょうか? 住み替えをする場合は、様々な視点から検討する必要があります。
今回は、老後の住まいを決める際のポイントや、戸建てとマンションのメリットとデメリットについてみていきましょう。
100歳社会を笑顔で過ごすためのライフプラン、ライフブック(R)(https://www.smilelife-project.com/)を提唱する、ファイナンシャルプランナー・藤原未来がわかりやすく解説します。
目次
老後の住まいを決める際のポイントとは?
戸建てのメリット・デメリット
マンションのメリット・デメリット
まとめ
老後の住まいを決める際のポイントとは?
一般的に住み替えをする場合、住宅を購入するか賃貸住宅にするか、また、マンションにするか戸建てにするかといった選択肢があります。高齢になると介護が必要なケースも想定されますので、高齢者住宅や介護施設に入居するなどの検討も必要となるでしょう。
自分に合った住まいはどのようなものなのか? 老後の住まいを決める際のポイントについて2つの視点からみていきましょう。
<環境面>
暮らしやすさということを考えると、環境については一番のポイントであると言えます。高齢となっても困ることが無いように、以下のポイントについて十分に検討しましょう。
介護や介助面のサポート
高齢になるにつれて身体は衰えてきますので、子供の手助けがあるかないかでは大きくことなってきます。子供に手助けしてもらえる場合は、二世帯住宅への住み替えや子供の住まいの近くに住み替えるなどを検討しましょう。
子供がいない場合や子供に負担をかけたくない場合は、高齢者住宅や介護施設への入居も選択肢の一つとなるでしょう。
交通の便は良いか
最寄りの駅やバス停までの距離や、医療機関・商業施設までの行きやすさなどは、住まい選びにおいて重要なポイントです。高齢になればなるほど重視したいポイントとなります。
<費用面>
住み替えをするには、費用について十分に検討しなければなりません。
住宅を購入して住み替える場合
住宅を購入する場合は、まとまった資金が必要となります。住宅ローンを利用する場合も高齢になればなるほど、借入期間が短くなるため、頭金が高額になるケースや月々の返済額が高額になるケースが考えられます。あらかじめ資金計画を立てておくと良いでしょう。
高齢者住宅や介護施設に入居する場合
高齢者住宅や介護施設に入居する場合も、月々の利用料に加え入居する際の一時金が必要なケースがありますので、選ぶ際の大きなポイントとなるでしょう。
戸建てのメリット・デメリット
ここから、戸建てとマンションのそれぞれのメリットとデメリットについてみていきます。まずは、戸建てについてみていきましょう。
<戸建てのメリット>
増改築が自由にできる
生活スタイルに合わせて増改築することが、比較的自由に出来ます。
土地が活用しやすい
土地も所有している場合、相続した際に家を建て替える際は建て替え費用のみの負担で済むほか、取り壊して駐車場にするなど、土地を活用しやすい点もメリットです。
音によるトラブルの可能性が比較的低い
戸建てはマンションと比較して、生活音が響きにくいため、近隣とのトラブルになる可能性が比較的低くなります。ただし、隣の家との距離によっては、大きな声や騒音が気になることもあるので注意が必要です。
<戸建てのデメリット>
外壁や屋根などもすべて管理が必要
戸建ての場合は、建物の外装や内装などのメンテナンスを全て個人で行なうため、維持管理に手間がかかります。また、費用もマンションより高額になりがちです。
防災面に配慮が必要
防災面では、地震や台風などの自然災害に十分な配慮が必要です。地震の多い地域や水害の危険性が高い地域では、普段からの防災の備えをするとともに、家財だけでなく建物にも火災保険と地震保険に加入する必要があるでしょう。
マンションのメリット・デメリット
次に、マンションについてみていきましょう。
<マンションのメリット>
利便性の高い物件を選びやすい
マンションの場合、駅やバス停の近くや商業施設・医療機関などへのアクセスなど、利便性の高い物件を選びやすいということがメリットの一つです。
セキュリティーに優れている
エントランスがオートロックになっているマンションが多く、外部の人が入りづらい構造になっているため、比較的セキュリティー面で安心できるでしょう。
管理の手間が省ける
マンションでは建物の外部やエントランス、駐輪場などの共用部分の清掃やメンテナンスは管理会社が行ないますので、維持管理の手間が省けます。
<マンションのデメリット>
増改築出来ない
マンションは、当然ながら増改築することが出来ません。部屋の間取りを変更したくても、構造的な部分は変えることが出来ません。
音によるトラブルの可能性が比較的高い
マンションでは上下左右の部屋が隣接しているため、隣接している部屋の生活音が気になるケースが多くなりがちです。戸建てよりも、トラブルになる可能性は比較的高くなります。
以上、戸建てとマンションのメリットとデメリットをみてきましたが、一長一短があるため一概にどちらが良いとは言えません。自分のライフスタイルやライフプランと照らし合わせて、より暮らしやすい住まいの選択をしていきましょう。
まとめ
今回は、老後の住まいを決める際のポイントや戸建てとマンションのメリットとデメリットについてみてきましたがいかがだったでしょうか? 老後を安心して暮らしていくために住み替えをするとき、環境面や費用面など様々な視点で検討する必要があります。選択の理由や優先順位を明確にし、具体的な計画性をもって進めていきましょう。
資産運用や投資のアドバイスは、今や銀行などの金融機関の窓口でもさかんに行われています。同時に、インターネット上でもYouTubeやSNSを通じて色々な人がそれぞれの立場から投資術などを発信しています。しかし、それらのアドバイスは本当にあなた自身に適したものなのでしょうか?
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●取材協力/藤原未来(ふじわらみき)
株式会社SMILELIFE project 代表取締役、1級ファイナンシャルプランニング技能士。2017年9月株式会社SMILELIFE projectを設立。100歳社会の到来を前提とした個人向けトータルライフプランニングサービス「LIFEBOOK®サービス」をスタート。米国モデルをベースとした最先端のFPノウハウとアドバイザートレーニングプログラムを用い、金融・保険商品を販売しないコンサルティングフィーに特化した独立フランチャイズアドバイザー制度を確立することにより、「日本人の新しい働き方、新しい生き方」をプロデュースすることを事業の目的とする。
問い合わせ先:03-6403-5390(株式会社SMILELIFE project)
株式会社SMILELIFE project(https://www.smilelife-project.com)
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