「感情はお金の次」婚活をスタート
若い夫婦の結婚、離婚にはお互いの両親がどこまでも介入した。離婚も最初は猛反対され、里奈さんのほうが実家に戻されて1年間の別居生活を送ったという。しかし、関係が修復することなく、離婚に至った。
「今回の結婚生活で感じたのは、つくづく結婚って本人同士ではなく、家同士の付き合いなんだなってことですね。自分たちのことなのに、決定権がありませんでした。
1年の別居生活中には、親から2人の家に帰る頻度まで決められていました。『このぐらいの冷却期間が丁度いいから』と。言われるがままにしたのに結局離婚に至ったときには、『だから結婚はもう少し待ったほうがよかったのに』など、親からグチグチと文句を言われました。結局助けてくれなかったくせに」
一度目の結婚の失敗で、子どもを望むのであればお金が必要だということを里奈さんは強く認識したという。20代のうちに婚活をスタートして、ターゲットは大手企業勤務など高収入の男性に絞った。「恋愛感情は二の次」にした。
「20代は婚活市場で強いと言われていても、私はバツイチ。今ほどバツイチにまだ寛容ではなかったし、年上で高給取りな人ほど婚姻歴を気にしてくるという感じはありました。
色んな男性と何度か2人で食事を行くような関係にはなるものの、それ止まりばかり。そんな中で月に1~2度、毎回誘ってくれる男性がいました。相手は私に対して恋をしているような感じではなく、食事を終えて、その後淡々と次の約束をしてくるだけ。そんな相手に私の気持ちもちっとも盛り上がっていませんでした。だから、『結婚を前提に付き合って欲しい』と言われたときは驚きましたよ。そのときはこの人と結婚したいというよりも、これで子どもが産めると思いました」
12歳上の男性と付き合って1年で結婚。お金だけある結婚生活では幸せになれるのか。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。